12月12日は‘漢字の日’・・で今年のは「絆」か・・?
♪・・・糸偏に半分と書いて、絆と読みます
お互いに半分ずつの糸を結び合うからです
糸の太さは、人それぞれ顔の違いと同じです
固いか、緩いか、 ほどほどか、その結び目が大事です・・・♪
ダークダックスの歌で有名な曲「絆(きずな)」という歌の1番の歌詞ですが、ご存知の方は多いでしょうね
12月12日は“いいじ いちじ”の語呂合わせで「漢字の日」になっていて、この日にはあの法人法違反で大騒ぎになった「(財)日本漢字検定協会」が今年の漢字一文字を発表し清水寺で発表されるのが、慣例になっています。
今年の漢字の候補の場合、東日本大震災が起こり、日本国内での震災地支援の絆、被災地の家族同士の絆、世界各国から贈られた復興支援の絆、等のようにもう「絆」の文字に決まったも同然の感が有ります。
実際、すでに東日本大震災からの復興の願いを込め、京都・清水寺の森範貫主が筆をとった「絆」の書が、岩手県に贈られています。
本命は「絆」であることは誰もが認めところではないでしょうかね。
・・・という文章で終わってしまわないのが、このブログの管理者である私のひねくれたところです)
<きずな=絆・紲>
- 「きずな」の漢字には「絆(ハン)」の漢字と「紲(セツ)」の2種類があてられるが、一般的には‘繋ぎ止める。束縛する‘などを意味する「ほだす(絆す)」という言葉に使われる漢字の「絆」の使用が常である。
- 「絆」の漢字を分解しての意味
糸=綱、ロープ、等ひも状の物を表す漢字
半=半減する。二つあるものの一つを無くす意味
総意>馬の4本ある脚のうち後足2本を綱で縛り上げ、自由に走ったり動いたりできないようにする(=絆す)ことを意味する漢字 - 「紲」の場合も「絆」と同じ意味だが、こちらの場合「世」が連なる意味が有り、馬を何頭か綱でつなぎ合わせて動けないようにした様子の意味になる
- 「きずな」という言葉の語源となっているものには次のようなものがある
木綱=きづな
頸綱=くびつな
騎綱=きづな
繋綱=つなぎつな
引綱=ひきつな
広辞苑を見ると分かりますが、絆の文字には本来「牛馬をつなぐ行為」を意味しています。
昔はの野生の馬を飼い慣らして乗ることが当たり前で、馬の群れや親子からめぼしい馬を引き離し足を縛ったことに由来します。つまり、絆とは「仲間からの別離」「家族からの悲しい別れ」「虐待」を表す漢字であります。
つまり、忌まわしい血縁や因縁という負の意味だったのが、親子の血縁だけの意味に代わり、さらにいまのような良い意味に逆転変化した経緯がある面白い漢字ですね。
でも、本来は「束縛」「自由を奪う」という意味は消えていませんので、私的にはなんとも違和感を覚える漢字なんです。ひねくれた思いです)
| 固定リンク | 0
コメント