« 知らないなら、そのまま報道しろ | トップページ | またまた、支援をかたる‘振り込め詐欺’ »

2012年1月12日 (木曜日)

福島県人でも、こんな光景見たこと無い

こんな震災の映像を見たことが有ったでしょうか?地元の福島県人でどのくらいの人が知っていたでしょうか?疑問です

福島県南相馬市に有る東北電力原町火力発電所の震災直後の光景を映した映像とそのサイトのURLです↓
http://www.t01.com/11041602z.html

Photo

東日本大震災によって、最も酷い壊滅的な被害を受けたのがこの発電所だったのですが、海沿いの発電施設は原発に限らずすべて津波対策が不十分なのがよく解る映像です

この津波被害によって発電所にある燃料の重油タンク2基(容量9,800キロリットル)も壊れ、そこから大量の重油が流出し、近辺の鳥や魚が死んでしまう被害が出てしまっていたようなのですが、対策を取ることはできなかったのです。

なぜなら、原町火力発電所がある南相馬市には水素爆発を起こした東京電力福島第一原発から2~30キロ圏内に有り屋内退避勧告が出されていたのです。原町火力発電所の位置が大体25キロ地点になっています
(※、本来、25キロ圏内である南相馬市は「避難勧告」が出されなければならなかったが、国や県では平成の大合併後の同市の位置関係を誤認し、避難指示が出されなかったという悲劇に見舞われていた。)

というわけで、ご存じのとおり救助活動の自衛隊どころか、報道関係者は全くこの火力発電所のところへは近づけなかったため、5月に入ってから避難していた南相馬市の住民たちも一様に発電所の被害やタンクから原油が流出していたことも知らなかったのです。

 ただし、5東北電力への月ごろの取材の返答では

「原油流出の報告は受けていません」「大変な問題かもしれませんが、現在は非常時であり報告がない以上、そこに注力することはできません」

と語るのみだったようです。

現在、検針の際においていく‘東北電力ニュース’ではかなり施設の復旧が進んでいる様子が掲載され、説明されていました。

なにか、福島県の場合原発事故で、同時に起きていた別の県内の震災被害報道が消し飛んでしまっているようですね。

これって、我々福島県民や国民にとっていいことなんですかね?

| |

« 知らないなら、そのまま報道しろ | トップページ | またまた、支援をかたる‘振り込め詐欺’ »

コメント

今度の大震災のキーワードに「絆」とか「思いやり」とかが挙げられていますが、ひねくれ者の私は「えこひいき」と「本音隠し」と言う気がしてなりません(-.-;)

投稿: | 2012年1月12日 (木曜日) 17:21

空さんへ

本音隠し、というか「建前重視」というようなことは有ると思います

投稿: 玉井人ひろた | 2012年1月12日 (木曜日) 18:54

もし、原発の被災さえなければ、津波には案外力強く立ち向かえるのでしょうか。でも・・・やっぱりこれは政治、ひいては科学者の責任も大きい問題です。科学者は、なにを言ってきたんでしょう。歴史的に見たら、何度も大津波は来てるというじゃありませんか。

投稿: 山口ももり | 2012年1月13日 (金曜日) 19:10

山口ももりさんへ

そうなんですよね。ところが科学者と言うのは自分の専門分野以外は無頓着なところがあるようです。
ですから物理学者などは「過去の津波など歴史学者のこと」と重視しなかったんじゃないでしょうかね

投稿: 玉井人ひろた | 2012年1月13日 (金曜日) 21:09

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 福島県人でも、こんな光景見たこと無い:

« 知らないなら、そのまま報道しろ | トップページ | またまた、支援をかたる‘振り込め詐欺’ »