‘うわさ’はマスコミが作る
私がよく利用する@niftyのネットニュース、そのなかで今日(2012年1月26日(木))の13時20分配信の「ゆかしメディア」のニュース記事に以下のようなものが有りました。
(※ゆかしメディア記事より抜粋)
芥川賞会見、田中さんは酒に酔っていた?
「もらっといてやる」の名言で一躍有名となった、芥川賞受賞者の田中慎弥さん。母親が週刊文春2月2日号で「息子はもともと上がり症ですから」と語り、会見の前に飲酒していたことを明かしている。
同誌によると、田中さんが上がり症のために、会見を待つ間は飲酒せずにはいられなかったそうだ。
母親が明かしている。・・・(以下省略)・・・
あの芥川賞受賞決定の記者会見での様子の全容を見ていないで、一部のテレビ局しか見ていない人達は・・
この記事や週刊文春を買って読んで、きっとこう思うでしょうね。
「やっぱり、あいつは酔っていたのを隠していたのか
」「なんて態度の奴だ!」
上記のように思った人、
それは各テレビ局の報道バラエティー番組スタッフがあの記者会見の面白い部分を抜き取って編集して作った、いわば番組がつくった“虚像”を見せられた人です
一番最初の報道ではきちんと放送されていました。
あのときの記者会見でのやり取りの一部
記者・・・・「田中さん、少しお酒を飲んでいますか?」
田中氏・・「はい。ワインをグラスで2杯ぐらい飲みました」
記者全員・・・「笑い」
田中氏・・「酒を飲まないと、こういう場所(慣れない記者会見)来れれないでしょ」
こういうやり取りが有りました。
記者会見会場に来ていたメディアなら全員、田中氏が酒を飲んで記者会見をしていたことを知っていましたしそのことを避難せず「面白い人だ」とし、その上で発言が面白かったので記事になったのです
つまり「ゆかしメディア」も「週刊文春」の記者もまったく記者会見場には行っていない証拠です。
テレビだけ見ての記事を書いた、つまり面白く編集したテレビを見て、さらにそれに想像を加え編集して本にしたということになります。
こういうのもちゃんとした取材記事と言えるんですかね。悪く言うと“噂話”での報道になります。
やはり週刊誌とはその程度なのでしょうか?
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コメント
以前、新聞記事の誤りを指摘したとき、情報の速度ばかり追い求める成為か確認も勉強も疎かになっているんだ!と感じました
時代なんですかね?
以来、たとえ活字になっていても少し斜に構えて記事を読むようになりました
投稿: 空 | 2012年1月26日 (木曜日) 17:06
空さんへ
それも有るのでしょうね。
プロの記者もパソコン検索で他人の記事を抜粋して書いてるんですかね
投稿: 玉井人ひろた | 2012年1月26日 (木曜日) 17:36
でもねえ・・・欲しくてももらえない人も多いんですから・・・やっぱり好きにはなれませんねえ。
投稿: 山口ももり | 2012年1月31日 (火曜日) 11:25
書きながら・・・自分の感想はやっぱりおかしいとも思いました。賞なんかで評価して欲しくないという、反骨なのかもしれないと???でも・・・う・う・・・ん
投稿: 山口ももり | 2012年1月31日 (火曜日) 11:27
山口ももりさんへ
このくらい高飛車な人物でないと、新鮮な小説ができないのかもしれませんよ
小説家の石原都知事の人となりを見るとそういう気がします
投稿: 玉井人ひろた | 2012年1月31日 (火曜日) 11:44