« 政府民主党は・・?、野党の自民党は・・? | トップページ | 十人十色とは、よく言ったものだ »

2012年2月 7日

司会者の‘日本人名’のコール

スイスで行われた若手バレエダンサー(15~18歳まで)のローザンヌ国際バレエコンクールで、神奈川県厚木市在住で、東京都町田市の私立和光高校2年の菅井円加(すがいまどか)さん(17歳)が1位になったことは、テレビなどで快挙として大きく報道され、帰国後の記者会見まで開かれたので多くの人が知っている嬉しいニュースですね

過去にも熊川哲也さん(1989年最優秀特別賞受賞者)ら多くの日本人が上位受賞を果たしていますが、その方たちは外国の著名なバレエ団に所属しての出場でした。
ところが、今回は日本国内の「佐々木三夏バレエアカデミー」の所属であることも注目される快挙だと思います。
日本国内にも、レベルの高い素晴らしい育成環境が有る証拠です。実際、ここの講師や卒業生はそうそうたる顔ぶれがあるんですね。

ただこの菅井円加さんの受賞について、今回、このコンクールの審査員を務めた9人のメンバーの内の1人である吉田都さん(1983年スカラシップ賞受賞者)はこんなコメントを出しているようです。

「(菅井円加さんの演技は)すべてが良く、審査員9人全員一致の結論です。ただし、このコンクールは若い人の将来性を審査するもので、1位を取ったからと言ってもまだ入り口に立ったばかりですから、あまりマスメディアなどが騒ぎ立て、これからの活躍を妨げないでほしいです」

そう言われれば、過去の受賞にはこれほどの騒がれなかった気もします。

長くなりましたが、きょうの本題はこれからです。(すみません

このコンクールでの菅井円加さんの受賞発表シーンをご覧になったでしょうか?

スイスの公用語は「フランス、ドイツ、イタリア、ロマンシュ、ラテン」など5か国語という複雑な国ですが、このコンクールの司会者はフランス語でした。わたしは、フランス語の内容は判りませんが、菅井円加さんをコールするのだけは判りました。

その菅井円加さんを指してのコールに「お!」と思ったんです。司会者はこう名前をコールしたのです

スガイ マドカ

なぜ「お!」と思ったかお分かりですよね。「マドカ・スガイ」と苗字と名をひっくり返すのではなく、ちゃんと「スガイマドカ」と漢字の国内読みの通り正しくコールしたからです。

つまり、菅井円加さんは自分の名前をエントリーするときに日本人がよくやるよにせず、堂々と「SUGAI MADOKA」と記載したことになります。

現在の日本の高校の英語教科書では、名前は国内での読み方と同じに書くように教えているのがほとんどだそうです。菅井円加さんもそのとおり何の違和感もなく名前を記載したんだと思います。

我々も、ひっくり返すのを止めましょう。それは間違った読みかたですからね。

以前も書きましたが、欧米人から言わせると「なぜ、日本人は名前を逆にするのか理解できない」と聞きます。

この逆にするのは明治以降のことで、それ以前は行ってこなかったことなのです。名前くらいは正しく外国人にも読ませましょう。

ちなみに、伊達政宗が臣下の者をヨーロッパに派遣した際に、自分の名前をアルファベットにした記録が今でも残っています(日本がまだ鎖国になる前のこと)

IDATE MASAMUNE」←これです。

ちゃんと、名字の「だて」が先になっていますよね。さらにこれで解るのが「だて」は誤読で「いだて」が正しいことです

| |

« 政府民主党は・・?、野党の自民党は・・? | トップページ | 十人十色とは、よく言ったものだ »

コメント

タイトルをみて、分かりました。
良いことですね~
日本人は西洋に合わせようとしすぎです。
だから弱腰外交につながっているんですよ。
もっと日本文化を主張すべきです。

投稿: もうぞう | 2012年2月 7日 12:10

もうぞうさんへ

同感です

投稿: 玉井人ひろた | 2012年2月 7日 12:33

ただ、日本式であることを理解していない多くの欧米人は、スガイを名前、マドカを名字と解釈してしまうことが、懸念されます。
日本は、名字が先なんだと言うことを宣伝しなくてはいけません。
日本は自己主張が下手ですからね~

投稿: もうぞう | 2012年2月 7日 13:56

もうぞうさんへ

それもありますね。ただ“苗字”という発想は欧米を中心に無いので、それほど気にされないかもしれませんし、説明すること自体が及び腰の態度のように思えませんか。

それでも、説明を求められたらしっかりインパクトのある説明ができたらいいですね

投稿: 玉井人ひろた | 2012年2月 7日 17:10

小学校の時分から約40年,ローマ字表記で姓→名と書いてきました。
元朝日新聞記者の本多勝一さんも『日本語の作文技術』の中で論を述べていますが,欧米の植民地でないのですから,日本の文化で表したいですね。
いいぞ,菅井円加さん!!

投稿: ケンヂ | 2012年2月 7日 22:46

ケンヂさんへ

外国人にとって、日本人が外国人の名前に感じるのと同じく、どれがどの順序でどういう意味なのかは理解できないものです。
それなのに、勝手な解釈で日本人(中国、韓国も同じ)姓名の読み方の順番を変えているのですから、それを普通に名乗っても外国人には大した問題じゃないんだと思います

投稿: 玉井人ひろた | 2012年2月 8日 09:27

これはこれは面白いこと・・・知りませんでした。ももりやまぐちって言ってましたから・・・これからは改めましょう。

投稿: 山口ももり | 2012年2月 9日 10:09

山口ももりさんへ

名称については地元の呼び名が優先されるという国際常識になってきていますから、人名もそれに追随してきているんだと思います。
中国では、すでに欧米での名前を逆にしないことをやっているようです

投稿: 玉井人ひろた | 2012年2月 9日 11:56

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 司会者の‘日本人名’のコール:

« 政府民主党は・・?、野党の自民党は・・? | トップページ | 十人十色とは、よく言ったものだ »