つだよしあきアナの語録
毎週日曜の8時のNHK仙台の番組「被災地からの声」で、番組冒頭に発せられるMCの津田喜章(つだよしあき)アナの言葉を、時々<つだよしあき語録>としてこれから取り上げてみたいと思います。
今週の<つだよしあき語録>
「前向きになってきました」、「前向きにやっていきます」、非常によく似た言葉ですが、その言葉(前向き)の意味の違いには大きな違いが有ります。
前者の「前向きになってきました」は、やっと気持ちの整理が付き明るくなり始めましたという言葉です。
でも、後者の「前向きにやっていきます」には、津波の恐怖、肉親との死別、経済的不安、などもろもろの不安が今でも全く消えていないが“前に進むしかない”という被災者のつらくて悲しい思いが込められています。
被災者から発せられるこのような言葉の微妙な違いを感じて拾い上げて放送することが大切だと感じました。
同アナは番組中でいつものように淡々と言っていますが、地元の言葉(方言)の深い意味を理解しないとできない、難しい根気のいる取材と放送だと思います
同じ言葉を、わが地域(福島県中通り)のことばにすると・・・
前者→ 「前向ぎになったわい」または「前向きになったない」
後者→ 「前向ぎにやってぐわい」または「前向きにやってぐばい」
こうなりますが、方言にすると違いがもっと微妙になりますね
尚、「被災地からの声」は総合テレビで平日の午後4時50分~6時に全国放送のされている「ゆうどきネットワーク」の番組中で、毎週金曜日に約8分だけですが放送されています。
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