また増えた“避難区域”を指す言葉
国際報道を見ると「FUKUSHIMA」の名は有名になってしまいましたという率直な実感がわきます。
ただ、それが「原発・放射能=危険」の代名詞に「ふくしま」の名が使われていることがなんとも複雑な思いです。
さて、福島県には事故を起こした福島第一原発を起点として避難区域が設定されてきましたが、その名称はいろいろと増えてどれがどういうものか、福島県人でもよく解らなくなりつつあります。
順をおって、整理し記載したくなりましたのでやってみたいと思います。
1、<警戒区域>
- 最初に福島原発第1原発を起点とし半径20キロメートル圏内(第2原発も含まる)設けられた強制避難区域
- 今でも許可無しで入ることは禁じられている(罰則有)
2、<緊急時避難準備区域>
- 福島原発第1原発を起点とし半径20キロメートルを超えたところから、半径30キロメートルまでの10キロ圏内設けられた避難を勧告する地域
- 9月30日の指定解除に伴いこの名称は無くなった(※現在は「旧緊急時避難準備区域」という使い方のみ)
3、<計画的避難区域>
- 「旧緊急時避難準備区域」に替わって作られた避難を求め即す地区の名称
- 「旧緊急時避難準備区域」の圏内の内で特に放射線量が多く、年間積算被曝量が20ミリシーベルト(2万マイクロシーベルト)を超える可能性がある地域
- この地域は避難せず滞在したり、出入りしても規制されない。罰則も無い
4、<特定避難勧奨地点>
- 先に挙げた1の<警戒区域>と、3の<計画的避難区域>以外だが、1と3地区と同じく高い放射線が測定されるために自主避難を促す地域
5、<自主的避難等対象区域>
- 東電が損害賠を支払うために「原子力損害賠償審議会」が新たに設けたもので、1~4の避難地区以外の地域で同地区に隣接するなど、放射線量が考慮されたり、自主避難者が有った市町村とあるが基準は曖昧
- 内訳>福島市、二本松市、伊達市、本宮市、桑折市、国見町、川俣町、大玉村、郡山市、須賀川市、田村市、鏡石町、天栄村、石川町、玉川村、平田村、浅川町、古殿町、三春町、小野町、相馬市、新知町、いわき市、の計23市町村(※、いずれも仮設住宅が沢山ある地域)
この指定地域の名称を見ても「未曾有」となるものですね
そして、今更ながらお役所と政治家と言うのは‘看板作りがお好き’なようです。
“看板沢山掲げてりゃ、いかにもやっているように見える”と言う風に見えてしょうがないのです。
本当にそうだとしたら、国民をばかにしていますよね。
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コメント
これじゃ何が何だか分かりませんよ。
行政ってこの手の手法が好きですね~
投稿: もうぞう | 2012年3月13日 (火曜日) 19:03
もうぞうさんへ
単純に第1区域、第2区域、とかのほうが簡単な気がするんですよね
投稿: 玉井人ひろた | 2012年3月13日 (火曜日) 19:24