50年単位とは、すごい!
東京電力の福島第1原子力発電所の作業、そして放射線量についてのテレビなど全国報道はめっきり減りましたが、東電や保安院からは毎日新しい情報が公開されています。(福島県内では地元放送局が放射線量を毎日報道している)
3月末の発表にこんな内容のが有りました。
3月29日午前11時頃、5・6号機北側タンクエリアにおいて、タービン建屋のパトロール及びタンクレベルの確認作業を実施していた東電社員の防塵マスクが一時的に外れる事象が発生。
作業員の身体には放射性物質の付着が無いことを確認。ホールボディカウンタによる内部被曝測定を行った結果、放射線管理手帳への記録レベル以下(2 ミリシーベルト/50年)であり放射性物質の内部への取り込みはないと評価。
出ました“/50年”ですよ。
これは50年間の積算量換算値を表す数値ですが、新たに出てきたこの表し方がどのくらいなのかピン!とこないですよね
そこで、「2 ミリシーベルト/50年」を365日×24時間の換算で慣れた表し方に変換してみました
- 0.04 ミリシーベルト/1年=40マイクロシーベルト/1年
- 0.00457 マイクロシーベルト/1時間
日本の場合は平常時(原発事故前)での年間放射線量は平均「1ミリシーベルト/年」(1000マイクロシーベルト)ですから、全く問題ないというか、普段なら測定にも値しない数値になります。
でも、なぜ‘50年’というのを使いだしたのでしょう?
私を含め「一般人には‘50年積算’というのにどういうイメージを持つでしょうか?」と考えるとなんとなく、理解でき様な気がします。
人それぞれですがなんとなく「危険じゃない気がする」という漠然としたイメージじゃないでしょうか。
もしかすると、原発村の住人がそれとなく原子力発電のイメージアップ作戦を始めたのかもしれません。
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コメント
一種の数字のマジックですかね?
投稿: もうぞう | 2012年4月 3日 18:23
もうぞうさんへ
そういう気がしてならないです
投稿: 玉井人ひろた | 2012年4月 3日 18:46
無機的な数字でもいったん決めてしまうと人間社会を規制します。やめるときは必ずもめるんですよね。福島県の産物、もっと食べたましょうよ。
投稿: 山口ももり | 2012年4月 5日 09:45
山口ももりさんへ
日本人には無臭、無色、とか潔癖症の方が多いようでなかなか外国のような規制では納得いかないようですね
投稿: 玉井人ひろた | 2012年4月 5日 10:52