« キツネ憑き?・・携帯がフリーズダウン | トップページ | 南へ、南へ、と桜前線が行く »

2012年4月15日 (日曜日)

北朝鮮の“ロケット花火”

今回の北朝鮮の“人工衛星打ち上げ”のドタバタ劇で、野党では政府の対応の不味さに防衛大臣の問責を問う声が上がっていますね。

防衛省筋の情報では「米軍からは発射直後(7時40分台)に通報があり、すぐ官邸に伝えた」といい、官邸筋からの情報では「防衛省から連絡があったのは8時16分」と、食い違う情報には30分前後の違いがあるようです。

それを踏まえ、福島県選出参議院で第1次イラク復興業務支援隊長(陸自)を務めた自民党の佐藤正久参院議員は「どうして、こういう事態になったのか国会で検証しなければならない。このままでは国民の不安を拭えない。自前で早期警戒衛星を持つことも考えるべきだ」などと談話を出しているようです。(※、日本の場合憲法9条があるため、軍用衛星である早期警戒衛星をもつことは憲法などの法改正を伴う

さて、だんだん明らかになってきたその真相はというと、もっと単純なことのようです。

  • 午前7時40分ごろ、つまりアメリカが早期警戒衛星で打ち上げを確認してから3~4分後に米軍から自衛隊(航空自衛隊)に緊急連絡が入る
  • 米軍からの連絡と同時にイージス艦と鹿児島の固定レーダーが監視体制に入り、すぐにその“人工衛星ロケット”をキャッチ
  • その後は“人工衛星ロケット”上空約120キロまで上昇したのち4つの飛翔体に分離し落下し、レーダーから消滅
  • 本来大気圏外まで上昇するはずの物が、打ち上げと同時に落下したことの情報が届くが、確認がとれない
  • 米軍も航空自衛隊も「何だこれは。打ち上げ失敗なのか」と混乱し説明が不能となり、BVD(航空総隊司令官)やBVDイージス艦、防衛省間で連絡会議が行われる
  • その結果45分間、政府では「未確認」を発表する

つまり、未確認とは「発射未確認」ではなく、日米双方の情報を照合してから発射の第一報を公表する段取りだったた段取りが、あまりにも想定外の飛行結果に米軍も確実に判らなかったということでの「未確認」ということで、それに伴い発表も遅れたようなのです

打ち上げ現場に集まっていた各国のマスメディアはもっと混乱していたようですね。

そしてその結果、その各国のメディアは大広場に集められ新しい銅像発表の会場を報道する羽目になってしまいました。

完全に計られましたね。“ロケット花火”で外国メディアを呼んで新しい指導者のPRに利用されたのです。

日本にとっては、本当に無駄な出費をさせられてしまいました。腹立つな~。

| |

« キツネ憑き?・・携帯がフリーズダウン | トップページ | 南へ、南へ、と桜前線が行く »

コメント

こんばんわ。
それにしても、とんだお騒がせな騒動でしたね。
「打ち上げ失敗報道」には、なにか呆気ない幕切れでしたね。

投稿: H.K | 2012年4月15日 (日曜日) 22:04

H.Kさんへ

お騒がせで済んで、よかったですがこれからも不安な国であることの証明もなされました

投稿: 玉井人ひろた | 2012年4月16日 (月曜日) 08:40

以前からですが、北に対するの日本報道は、ちょっと過剰ではないかと思っています。
○○が死にそうだとか?次は誰の番だとか?
そんなこと気にしすぎですよ。
いくら近くの国だからと言っても、もっと疎遠を装った方がよろしい。
いや無視するくらいの方が良い。
なんだかんだと言って出方を伺うからつけ上がるんです。
拉致被害者のご家族に方には、申し訳ないが、もっと毅然たる態度で外交すべきです。

投稿: もうぞう | 2012年4月16日 (月曜日) 17:37

もうぞうさんへ

韓国のメディアの扱いがなぜか日本よりずっと冷静に見えるのは、気のせいじゃ無いですよね

投稿: 玉井人ひろた | 2012年4月16日 (月曜日) 17:46

新しい『防衛大綱』では「沖縄・南西諸島で軍備増強」を計画していましたから。今回の「ロケツト花火」は自衛隊にとって「渡りに舟」の面もあったようです。「百聞は一見に如かず」、「習うよりも慣れろ」と言いますから。

投稿: 野良通信 | 2012年4月17日 (火曜日) 00:03

野良通信さんへ

自衛隊の装備は人用を含め、そのほとんど(半数以上)が北海道に集約されていると言っても過言ではないのです
沖縄には米軍基地もあるし、北方領土の脅威が優先と言うのが日本の考えです。
ところが最近は中国の軍事行動が頻繁になり、さらに北朝鮮や韓国の行動も多くなり、その結果として北海道の配備の一部を南方に向ける考えが強いのです。

ただそれには莫大な費用がかかるわけでして、今回のは渡りに船だったかもしれません

投稿: 玉井人ひろた | 2012年4月17日 (火曜日) 08:25

上空約120キロまで上昇したのち4つの飛翔体に分離し落下し、レーダーから消滅・・・でも燃料は有毒なんだとか・・・その方のそのあとはどうなったのでしょう。

投稿: 山口ももり | 2012年4月17日 (火曜日) 11:18

山口ももりさんへ

韓国海軍が出張ったようですが、不明だそうです

投稿: 玉井人ひろた | 2012年4月17日 (火曜日) 12:20

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 北朝鮮の“ロケット花火”:

« キツネ憑き?・・携帯がフリーズダウン | トップページ | 南へ、南へ、と桜前線が行く »