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2012年5月15日

「納 豆」のお話し

東日本大震災が起きた昨年の今頃は、交通事情や燃料不足などでスーパーやコンビニではまだ食料品などが揃わず大変困っていたものでした。

どの店舗でも「買い溜めは止めましょう」とかの張り紙が有り買うものの個数制限が行われていました。

その中で「納豆」もそうでした。「一人に1個」という制限が当たり前のようになっていました。
納豆大好きの東北人、特に「納豆消費量日本一」である福島県人にとって1人1個では話にならないわけです。
福島県人にとって一度に5~6個や10個など買うことは常識で、買い溜めにならないのです。1個では1回の食事にもなりませんでした。

今は、正常に戻りましたので良かったです。

さてそれはともかく、食べる納豆の大きさはどの大きさでしょうか?(訂正・右は「中粒大豆」です)

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<納豆と使われる大豆の種類>

 納豆の原料になる大豆は、粒の大きさで「大粒、中粒、小粒、極小粒、超極小粒」、そして「大豆を割ったひきわり」に分類される。

昭和40年代(1960年代)ごろまでは‘味噌や豆腐‘などにも使われる大きめの大豆いわゆる普通の大豆を使用した‘大粒、中粒の納豆’が一般的だった。

それが、昭和45年代(1970)に茨城県の‘納豆用小粒大豆’をアメリカから持ち込んで栽培改良を重ね普及促進などが行われなどして「ごはんとのまぜやすい、食べやすい」などの理由も加味され、現在は小さな粒の‘小粒、極小粒の納豆’が主流になっている。
いわゆる「水戸納豆」が小粒納豆がそれの代表格である。

母の若いころ、戦後間もなくの昭和30年代ごろまでは、納豆菌での発酵作業だけは共同でやりますが「納豆は自家製」が当たり前で、寒くなると作り方を始め、食べるのは冬だけだったそうです。
大豆はもちろん大粒(普通の大豆)です。

その後は自家製納豆は見なくなり、地元の豆腐屋などが製造し‘三角に折られた経木’に入った納豆を販売されます。

私の幼いころはその‘三角経木納豆’でした。容量は200~300gからいは有ったと思いますから、今のPS容器入り納豆(40~50g)の5~6倍の量になりますね。ただ、意外に高価な食べ物でなかなか買えないような話を祖父や父母など大人たちが話していたものです。

豆の種類は豆腐屋さんが作るのですから、これも大粒(普通の大豆)ですよ。今は村内で製造販売しているところは無くなりました。

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現在でも近くで製造販売しているのはフォトのパッケージでおなじみの隣接する本宮市にある、創業が元治元年(1864年、京都では「池田屋事件」が起きていた)の老舗、有限会社 本宮納豆製造所だけになりました。(最初のフォトの右側がそこの人気の「本宮納豆(100g)」で、大きな粒(中粒)の納豆がおいしいものです。

これは豆の味がよく解る本来の食べ方、しょうゆで食べるのが私は好きです。Photo

もし、スーパーなどにこれが無い場合は同じ味で粒も同じ、隣接する二本松市の老舗、有限会社土屋食品が製造販売する「二本松納豆(100g)」です。
こちらも大豆本来の味がおいしい納豆(中粒)です。

知らなかったのですが、どちらの店も大粒を使用しているばかり思いましたら「中粒大豆」のほうがおいしいというので、今は大粒は使用していないということでした。

ということで、私は小粒納豆と言うのはスーパーで始めて見たときちょっとした驚きが有ったのを覚えています。
今は、小粒と中粒の両方を食べています

時流でどちらの店も小粒納豆も製造販売するようになっていますが、小粒の売り上げはほとんど無いに等しい状態のようです。やはり大きな粒が食べたい人がこの両店の名を選ぶようです。

令和2年追記。どちらの製品も震災から数年後にスーパーでは見られなくなった。家内事業の両製造所は震災の影響で廃業されたようである。

余談ですが、納豆をよく食べる都道府県は東西にはっきり分かれるのが面白いです。
境目は、日本海側から富山県、長野県、山梨県、そして太平洋側の神奈川県から北東日本全部になります。
そして西日本では九州の熊本県だけが入るのも面白いです。

その中でも特に消費が多いのは東北6県の「青森、岩手、秋田、宮城、山形、福島」と、北関東の「群馬、栃木、茨城」、そして富山県と神奈川県になるようですね。

さて話変わって、納豆には面白い戦後の歴史があります

戦後栄養状態が悪くなり切迫した状態だった当時、日本に進駐していたGHQ(連合軍司令部)の中に、日本人の栄養状態の悪さに心を痛めるアメリカ軍人で栄養部長をしていた「ハウ大佐」がいました。

農林省のずさんな復興計画を見て、役人の発想に落胆し、日本人の食文化を研究した結果、納豆に注目し納豆を研究する学者や業者などから、積極的に情報を集めたのです。

そしてもう一人が主任担当官だった「アップルトン女史」で、二人は「日本人に必要な栄養を、もっとも経済的に、効率よく手近に求めるには‘大豆のチーズ’こと納豆が1番である」と結論を出したそうです。

ハウ大佐は昭和23年、まだ食料統制が厳しい中、統制を撤廃させ「500トン」もの大豆を「納豆製造」のためにアメリカから手配させたそうなのです。凄いですね

欧米では納豆の納豆菌を心臓病治療に用いられたり、納豆そのものは“放射性物質の排出促進効果有り”などが知られはじめ、納豆大好きな福島県人はまたまた消費が増えそうです

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コメント

こんばんは!

ボクも昔からの納豆ファンで、トッピングのマイブームはシラスです。

食べ慣れた福島県産が一番好きですね。

投稿: bill | 2012年5月15日 20:55

billさんへ

たれの味でごまかされている気がする最近の納豆が増えましたね

投稿: 玉井人ひろた | 2012年5月15日 21:42

茹でた大豆に市販の納豆の一粒二粒を混ぜて保温すると結構美味しい納豆が出来ますよ(^_^)v因みに私も大粒で育ったので小粒には馴染めません(^_^;)

投稿: | 2012年5月15日 23:13

ほんと豆が小さくなりました。
こんなに小さな豆でも「大豆」なの?ってね。

さて健康によいとされる納豆ですが、「ワーファリン」などを服用して人には、厳しい制限がありますよね。

投稿: もうぞう | 2012年5月16日 05:28

空さんへ

母の話しだとけっこう難しいと聞きましたが、できそうですね
 
 
もうぞうさんへ

そうなんですよ。「小さい豆なら小豆(あずき)でしょ」て突っ込みたくなりますが納豆大豆ということでかたずけられるようです。
人や治療中の病によってはそうですね。義父がそうなんです

投稿: 玉井人ひろた | 2012年5月16日 06:24

へ・え・・・・久しぶりに納豆食べたくなりました。もう、大分長いこと食べてないなあ。なんだか息子も相棒も納豆は身体に良くないとお医者様に言われたとかいうのもですから。

投稿: 山口ももり | 2012年5月22日 10:44

山口ももりさんへ

体に悪い人が居ると、食べにくいですよね

投稿: 玉井人ひろた | 2012年5月22日 11:35

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