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2012年5月 7日 (月曜日)

電力事情の‘ジレンマ’(ディレンマ)

こんな数値の発表と報道があります。

  1. IAEA(国際原子力機関)国際会議の公式発表
    今から26年前の1986年4月に起きた「チェルノブイリ原子力発電所事故」が関係することなどが原因で死亡するだろうと推測される人数=約4000
    ※、26年過ぎた現在まで確認されている死者数は33人(原発作業従事者のみ)。放射線被曝と癌の因果関係を確認する方法は未だに定まっていない
  2. WHO(世界保健機関)による統計
    自動車の排ガスが約50%、そして火力発電所からの煤煙が約30の割合での原因で起きる大気汚染で死亡している1年間の人数=100人以上

日本の場合そこから排出される煤煙は浄化されていますが、CO2はやはりかなり多くの割合で排出されるのが火力発電所のデメリットです

そしてもう一つ

日本の原発は今全部止まっている状態ですから、現在は火力発電所がフル稼働状態です。

そのため電力会社はそれを動かすため石油を年間4兆円にも達する予算を費やして輸入しているんだそうです(増加中)。

発電エネルギー費用が、使えば使うほど莫大な燃料費がかさむのが火力発電の最大のデメリットであります
その莫大な燃料費は最終的には我々にのしかかってくるのはどうしても避けられない情勢です。

この燃料費だけをみると原発の方が桁違いに安く上がることも事実です。(原発の発電コストのほとんどが発電所の建設費で、核燃料代は発電コスト全体の10%にもならない)

「だから早く再生可能エネルギー発電に切り替えればよい」となるわけですが、その発電所を作るためにも、原発を廃炉するための工事にも膨大な電力が必要となるのも事実です。

新しい発電を作るのにも電力、原発を無くすにも電力、そのためにはやはり大気汚染で何万人以上の命を奪いながら火力発電所をフル稼働させなくてはならないわけです。

これをジレンマと言わずして、何と言いましょうか

雷様の電力、何年でもストックできれば最高ですよね。

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コメント

その排ガスからの数値は、やや大げさかも知れませんが、真実でしょう。

別に原発の味方をする訳じゃありませんが、タバコを吸う人が、わずかな放射能でも心配だって言う心理が分かりませんね。

投稿: もうぞう | 2012年5月 8日 (火曜日) 05:01

もうぞうさんへ

そうなんですよね。40年ほど前にタバコには「ポロニウム」という放射性物質が入っていて、それが肺がんの本当の理由だという発表がなされたことが有ったそうですが「極微量(0.008ベクレル/1本)なのですぐに影響は無い」として話は無くなったようです

投稿: 玉井人ひろた | 2012年5月 8日 (火曜日) 06:50

雷様の電力、何年でもストックできれば最高・・・本当に私もそう思ってきました。それに・・・地下の火山の熱とか・・・

投稿: 山口ももり | 2012年5月 8日 (火曜日) 09:48

山口ももりさんへ

化学者も考えてはいるみたいですが、実現はいつでしょう

投稿: 玉井人ひろた | 2012年5月 8日 (火曜日) 12:43

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