がんばってね!
「がんばれ」のことばは老若男女に関わらず実によく使われる日本語の一つではないでしょうか。
現在は漢字にすると「頑張れ」となりますが、これは当て字らしく元々は「我ん張れ」(男だけがつかう男言葉)だったようです。意味も文字通り「我を張れ=我意を張り通せ」となるようですが、今は簡単に応援する言葉になりましたね。
それはともかく、この言葉を使っては悪くないがちょっと気まずい場合ってありませんか?
これは、わが家の近所の家庭で実際に使われた例です。その家の‘新婚’の息子夫婦が里帰りし、夕方また自宅へ向かうときにその夫婦に対し母親が帰り際にかけた言葉です。
母親、「それじゃ、頑張ってね~」
いろいろな意味を込め、新しい生活二人で頑張ってほしいという意味も有ったのでしょうが、言われた息子と新妻が、それに返す言葉が見つからず「フッ!」と笑ったんです。
お分かりでしょうか?新婚夫婦ですからね「頑張ってね」を「子づくりがんばってね」と受け取ってしまったのです。
その瞬間、母親も何かを感じて「あ・・・あ・・ハハハ」と赤面して笑い出しました。
母親は私の10歳ほど上の先輩でもありますが、お嫁さんが来て非常に緊張したらしく、「また来てね」も何も言わず、いきなり「頑張ってね~」だけを言ってしまったらしいのです。
言葉はタイミングで思わぬ受け取られ方をする一例だと思いました。
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コメント
なんかありそうな話ですね。
実際にあったのでしょうけど。
「頑張ってください」はイヤだと言う話を最初に聞いたのは、堺正章氏でした。
氏も事あるごとに「頑張って」とか「頑張ってください」と声をかけられる。
「俺なりに頑張っているのに、これ以上頑張れとは・・・」
私もその通りだと思ったモノでした。
もう何十年も前のことです。
投稿: もうぞう | 2012年6月23日 (土曜日) 20:24
もうぞうさんへ
頑張って頑張って、ギリギリの人に言った場合「俺の頑張りは認められないのか」と、逆に落胆してしまう場合が有るということでしょうね
投稿: 玉井人ひろた | 2012年6月23日 (土曜日) 23:27