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2012年7月10日 (火曜日)

差別の掟(おきて)

キング牧師によるアメリカの黒人差別主義への抗議撤廃運動は、大きな反響となり最後には白人までもがそのデモ行進に参加し、取り締まるはずの警察官が「私たちにはこの人々を取り締まることはできない」とまで言わしめたことは伝説となっていますね。

それで、有色人種差別が無くなったかというとそうでもない。「暗黙の掟」という形で、アメリカ社会には“白人優先主義”が存在し続けています。

1982年(昭和 57)のアメリカメジャーリーグのドラフト会議で全米中の注目を集めた高校生で、ショーン・ダンストンという強肩俊足の三塁手として名を馳せる黒人選手がいた。
彼は、高校生ながら全米第1位のドラフト指名を受けてシカゴ・カブスに入団した。

 プロ入り後の彼は三塁手としての自信もあったし、もちろん3塁手でメジャー昇格を夢見たのだが、そこには「暗黙の掟」があって3塁手に成れずショートストップというポジションに転向することになった。

同選手は入団した際にこう言われたそうだ。

 

おい、坊や。サード3塁)は黒人のおまえが守るべきポジションじゃねぇよ

この黒人選手と同じく松井秀喜選手は高校時代は三塁手でした。

巨人入り後も、内野を熱望していたほどだったくらいですから、下半身に故障を抱えている現在は日本国内でなら体に負担が少ないファースト(1塁)を守り、バッティングを生かすのが常識なのですが、
メジャーリーグではこの暗黙の掟{1塁と3塁は白人が守るポジション}に阻まれて、下半身に負担が大きい外野手をやらされているようなのです。

そのためにまた足腰を悪くする、その影響からバッティングが落ちるといった悪循環になっているようです
それでも松井選手はアメリカ大リーグでやりたいんでしょうね

そういえば、ファーストとサードには白人以外は見たことが無い気がします。

たぶん一生無くならないのでしょうね「白人優先主義」はね。

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コメント

「人種差別」というのは人の「心の中の問題」ですから難しい問題ですね。「みんな違ってみんないい!」と金子みすずみたいには行かないかな。

投稿: 鹿児島かっちゃん | 2012年7月11日 (水曜日) 10:48

鹿児島かっちゃんへ

誰しもが大なり小なり持っている気がします。それが社会全体となると難しいことになるだと思います

投稿: 玉井人ひろた | 2012年7月11日 (水曜日) 13:04

水泳で黒人選手が出る日は?
大相撲で黒人が入門してきたら?

なるべく肌を隠すような水着を着ければOK?

黒人は縮毛なので、髷が結えない。よって入門を許可しない?

いかがですか?

投稿: もうぞう | 2012年7月11日 (水曜日) 19:30

もうぞうさんへ

水泳の場合は白人が「水が汚れる」として、最も人種差別が顕著ですね
それでも、強い選手がいないだけで最近はアメリカにもおります。一度だけテレビで見ました

相撲の場合、単なる偶然かもしれません。アマチュア相撲の世界大会には黒人の巨漢力士が必ず出てきます

投稿: 玉井人ひろた | 2012年7月11日 (水曜日) 22:37

スポーツって種目によって、人種に得手不得手があるようですね。カケッコは速いですよねえ。でも黒人にもいろんなタイプがありそうです。私のお習字の生徒さん。黒人ですがとってもうまい!!!素晴らしい子です。

投稿: 山口ももり | 2012年7月13日 (金曜日) 07:57

山口ももりさんへ

御生徒さんの幅が広いですねえ

投稿: 玉井人ひろた | 2012年7月13日 (金曜日) 10:03

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