「シティー」は「県」じゃないでしょ
福島県内のテレビユー福島局では毎月の最終水曜日の夜に「キラリ☆ふくしま」という番組を放送しています。
この番組は、震災や原発事故から復興しようと福島県内で頑張っている地域や団体そして人を紹介し、応援しようというものです。
6月は、東北で最も観光の集客数を誇っていた会津地方の会津若松市内の様子で、以前のように他県からの小中学校の宿泊学習を再開してもらおうとする担当者や、旅館の集客アドバイザーの内容が放送されました。
ことしの観光客は、昨年の2倍になっているそうです。外国からの人々も増えている様子が紹介されました。
その中で、フィリピンから来た旅行客やオーストラリアから取材に来た報道スタッフにリポーターが会津鶴ヶ城(若松城)などでインタビューする場面があったのです。
そこに気になる言葉あったのです。
両国ともインタビューされた外国人の言葉は英語、気になったのはここです。
- ここ、“フクシマ(Fukushima City)”は安全なことが判りました・・・
- 線量計が表示されていてここ“フクシマ(Fukushima City)”は安心できます・・・
- ここの“フクシマ(Fukushima City)”は原発から遠いので安心しました・・・
- 来るまでは不安でしたが、ここ“フクシマ(Fukushima City)”はみなさん普通に暮らしている様子を見て考えを変えました
もう一度言いますが、インタビューされている場所はすべて会津若松市内ですから、「ここ」とは会津です。
それなら英語は「アイズワカマツ シティー(Aizuwakamatu City)」というのが本当ですが外国の方は皆「フクシマシティー(Fukushima City)」と言っていました。でもフクシマシティーでは、県庁所在地の福島市になってしまいますよね。
テレビ局も「外国人に(県と市)違いは分からないのは当然」と判断したのでしょう、
それでも‘ふくしま県’とは訳せないので、市・県を省き全て「ふくしま」の字幕にしていました。
それで気になったのが「アルファベット表記で‘ふくしま県’とはどうなるのだろう?」でした。
そこで、自県や隣県などのホームページを見てみました。そしたらほぼ2種類になるようです。
- 福島県= Fukushima Prefecture
- 新潟県= Niigata Prefecture
- 京都府= Kyoto Prefecture
- 宮城県= Miyagi Prefectural
- 山形県= Yamagata Prefectural
- 大阪府= Osaka Prefectural
- 東京都= Tokyo Metropolitan
東京は「主たる都」の意味の「Metropolitan」は納得でしょう。
その他のアルファベットを英和辞典で調べると、「Prefecture」=「日本の府県にあたる意味」、「Prefectural」=「日本における県にあたる」ということで、どちらも同じように「道府県」に使用されるようです。
つまり、そもそも外国には「府県」にあたるような使いまわしの言葉無いのかもしれませんので「シティー」の言い方は致し方ないようです。
でも、でも、「会津若松市を指して福島市」・・・気になります ()せめて「Fukushima」で止めた言い方にして欲しいな~
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コメント
これは気になりますね。同感です。
「Niigata Perf」のように表記する場合も多いです。
府と県が同じ表記なのには、驚きです。
大阪府が大阪都になりたいわけだ(・_・)エッ....?
投稿: もうぞう | 2012年7月 2日 (月曜日) 05:34
もうぞうさんへ
府や県と言う概念は、中国や日本の様な漢字文化圏だけの考えなのかもしれませんよ
投稿: 玉井人ひろた | 2012年7月 2日 (月曜日) 14:23