浪江町長が東電新トップに‘切れてしまった!’
きょう7月3日(火)、、原発事故後にあちこち転々としてから役場機能を二本松市(男女共生センター内)に移した浪江町(※浪江町(なみえまち)は原発立地町では無いが、第一原発から約10キロ~20キロ範囲に位置する町である)、その役場を東京電力の新しいトップとなった下河邉和彦会長と廣瀬直己社長が訪れ、馬場 有(ばばたもつ)町長と面会し、新任の挨拶と事故のお詫びをしました
ところが、ここで東電はミスを犯します。
早くに、馬場町長は東電に質問を出していました。
馬場町長の問>
「原発事故の直後にいち早く浪江町に通報すべきだったはずだが、なぜ東電は町役場に全く通報することをしなかったのか?理由が知りたい」
東電の回答>
「震災の影響で電話などの連絡網が無くなって連絡ができませんでした。しかし、2日後に社員を直接向かわせ連絡いたしました」
上記のような回答が来たというのです。
全く原発事故の連絡などを受けていない馬場町長はその回答に驚き憤慨し、再度東電に質問状を出します
馬場町長>
「その連絡をした東電社員は誰なのか?そして、連絡を役場のどこの誰に連絡をやったのか?詳しい内容が知りたい」東電の回答>
「現在、調査を行っている途中ですので今しばらくお待ちいただきたい」馬場町長>
「いつまで待てばよいのか?はっきりしないのでは困るので7月3日(火)までに返答を出してもらいたい。
出さない場合は町として告訴の用意が有る」東電の回答>
「承知いたしました」
そんないきさつが有って、‘返答期限日の7月3日のきょう’東電トップがやって来たわけですから、当然馬場町長はその返答の文書は持参したんだと思っていたようです。
そしたら、訪れた東電の新トップらは文書を出す様子もなく、さらに「昨年は事故後、多くの至らない対応をし、お詫び申し上げます・・・」と社交辞令の様な言葉を言い出したから、馬場町長はブチッと切れてしまいました。
「至らない?何を言っている。至らないじゃなく全く対応しなかったのに何を言っているんだ。きょう期限の町への回答どうした。」
東京電力の廣瀬直己社長らは全く知らずに来たらしく、社長自ら回答文書を届けることを申し出て、平謝りとなってしまいました。
社長らは直ぐに社に連絡して、ファクシミリかメール送信などを使ってでしょう文書はその後直ぐに社長が持ってきましたが、その内容は最初のと同じく「13日に社員を向かわせ連絡した」というもので馬場町長の怒りは止まなかった。
馬場町長は、「賠償の対応などに関しても誠意を感じられな。企業体質に道徳や倫理感がまったくない。町は、東京電力を刑事告発することを検討しています」との考えをテレビで言いました。
お役人が天下りしている企業は、民間にきても縦割り行政を重んじるようですね。
「回答文書」を持って来れば少しはまともな話をできたでしょうに、間抜けだ。
今年の秋ごろにはまた社長と会長が替わる気がします。
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コメント
「ひどい!!」ですね。マスコミ等で企業体質やガバナンスについて、報道している事はやはり本当なんですね。コロコロとトップ人事が変わることも問題です。東電の下部社員にしわ寄せが行くことも想像できますし。
投稿: えちごのじご | 2012年7月 3日 (火曜日) 20:27
えちごのじごさんへ
東電の企業体質に限っては、報道は正しいようですね
投稿: 玉井人ひろた | 2012年7月 3日 (火曜日) 20:39
う・う・・・・ん。エラーイお方は、高給もらって何してるん???
投稿: 山口ももり | 2012年7月 4日 (水曜日) 09:53
山口ももりさんへ
それは「退職金の金勘定」ですよ
投稿: 玉井人ひろた | 2012年7月 4日 (水曜日) 12:47