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2012年8月17日

オリンピックでの奨励金(褒賞金)

昔はプロスポーツ選手でも報酬やお金のことを話すのはタブー視されていましたが、落合前中日監督が現役時代に「日本のプロ野球選手は報酬について軽視過ぎる。だからプロなのにアメリカより低い年俸に甘んじているんだ」として契約更新時に年俸にこだわったおかげで、プロの世界は変わっていった経緯が有ります。

プロがそうですからアマチュアスポーツの場合はそれが顕著で、他の国がオリンピックでメダルによって報奨金を出しているときに日本は出すことを「恥」として行いませんでした。

しかし、日本も考えが変わり「奨励金」という名目でお金を出しメダル数増加を目標に選手に出すことを決めました。
そして今回のロンドンオリンピックでは「300万円」、「200万円」、「100万円」がそれぞれ個人ごとにJOC日本オリンピック委員会)から支給されることは、よく知られています。

メダリストには、さらにその選手の競技団体からの褒賞金(報奨金)が現在は支給されます。

その各競技団体の報奨金の金額はいろいろですから、実際にメダリストがもらう額には差が出ます。

その競技によってメダリストが最終的に手にする金額の差額が半端じゃないのです。

報道などで紹介されている「メダル」を‘取得した場合’の金額を挙げてみましょう

<自転車競技> (競輪選手がの場合)

JOC    = 300万円
競輪選手会=3000万円
    合計 3300万円

<陸上、バドミントン、卓球> (共通)

JOC   = 300万円
競技団体= 1000万円
   合計 1300万円

<サッカー> (一人一人に授与)

JOC         =300万円
日本サッカー協会=150万円+α
        合計 450万円+α

このほかにレスリングの吉田選手の場合3連覇ならJOCの300万円プラス協会から1000万円の高額が出され、競泳の北島選手がもし金メダルだったら300万円に水泳連盟からの報奨金やスポンサーのお金などが加味され総額7000万円との話が有るそうです。

それにくらべ、

今回女子は大活躍でしたが金メダルが無しに終わった男子など、柔道選手は下記のようになります

<柔道>

JOC   =300万円
柔道連盟= 無し
    合計 300万円

柔道選手の場合は、日本柔道連盟からの報奨金は有りませんので、最も少ないことになっているのです。

連盟が他の団体のようには褒賞金を出さない理由はこうだそうです

柔道は日本が最も強い。勝つことが当たり前なのだから(褒賞金など)出す必要は無い

だそうです。これで「メダルが少ない」としったされる日本柔道の選手はプレッシャーばかりかけられて可哀そうですね。

こういうところからも、日本柔道は世界から遅れてしまっている気がします

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コメント

わたしもそう思います。
もう少しご褒美をあげてもいいのではないかしらと思います。

投稿: 浜辺の月 | 2012年8月18日 00:42

浜辺の月さんへ

懐具合と台所事情と言うのもありましょうが、出すところが無いわけではないのですからね

投稿: 玉井人ひろた | 2012年8月18日 07:08

報奨金は必要ないと思います。
理由は、本来オリンピックはアマチュアスポーツの祭典です。
以前はアマチュア規定が厳しく報奨金などありませんでした。
かつてオーストリアのスキー金メダル候補シュランツ選手はスキーメーカーとの関係を取りざたされてアマチュア資格を剥奪され、札幌オリンピックに出場できませんでした。
選手もお金を稼ぐ目的ならば、野球やゴルフを選ぶべきではないでしょうか。
オリンピックの変節が大いに気になります。

投稿: 玄界灘っ子 | 2012年8月24日 10:25

玄界灘っ子さんへ

コメントありがとうございます。
仰ることよく解りますし、その通りだと思います。

これに関してはアマ選手とプロ選手の定義が今現在不明になっていることから話を始めないといけないと思います。
確かに野球やゴルフには確実に判る境目が有ります。しかし、サッカーなどはチームはアマでも所属選手がプロ選手が存在します。
冬季のジャンプの選手などは専属のメーカーやスポンサーが付いて回り、暮らしと競技の両面をサポートしていますが、プロでは無い扱いです。
実業団所属の選手はアマですが、実際はスポンサーがつく高収入の“プロ並み”の選手です

共産圏にはステート・アマという、国家のプロ競技者がいます。

現在、各地方で行われるマラソンなどでも「招待選手」という‘セミプロ’が走ることは大会の運営予算上でもい欠かせない状態になっています

それに、現在のオリンピック憲章から「アマチュア」の文字は削除されたそうです

亡き父や私の場合、「オリンピックが世界一をを決める競技ならなぜプロも参加できない」という考えでしたので、今はこれでいいと思っています。

投稿: 玉井人ひろた | 2012年8月24日 19:43

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