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2012年8月 8日 (水曜日)

宗教とオリンピック

昨年の当ブログでイスラム圏の女子サッカーの問題を紹介した記事「イスラムの女性が被る布は“凶器?!”」がありましたが、イスラム圏の女性にとっては各地域の予選試合より自分自身が信じ信仰する宗教がもっとも大きな障壁になっています。

宗教上どうしても女性が外すことができない頭を覆う布、ヘジャブなどがそれです

過去ログのようにサッカーは未だにそれは“凶器”とされているようですが、陸上競技のほとんどは、その障壁は無くなって許可されてきています。

問題になっているのは、柔道やレスリングなどの格闘競技やサッカーのように激しく対戦相手と接触プレイが生じる競技なのです。

柔道でも、「競技中被っている布が誤って首を絞めるなどの危険性がある」として国際柔道連盟(IJF)は五輪開幕前としてヘジャブの着用禁止としていました。

ところが・・

国際柔道連盟は危険性が無い新たなデザインのヘジャブの着用した場合にオリンピック出場が可能であることなどをについて、国際オリンピック委員会と話し合った結果、ヘジャブ着用でのオリンピック出場ができるようになったのです。

そして、その認められたイスラム圏の選手で初めて出場したのがサウジアラビアの「ウォジダン・シャハルハニ選手=16歳」だったのです。

階級は女子の最重量級である78キロ超級でした。

私は偶然その階級の試合を見ていまして、同選手とプエルトリコの選手との対戦が始まると場内の観客から大きな拍手や歓声が起きたので「なだろう?」と思ったのでした。

会場に来ていた方は知っていたんですね。ヘジャブで頭部を覆った選手に大きな賞賛の拍手を送っていたのです。

試合は誰が見ても力に差が有りすぎる試合なので、サウジアラビアの選手はあっさりと一本負けしてしまいました。

でも、倒れた畳から起きあがる際に髪がはみ出ていないかを気にし、ヘジャブをしきりに直していた仕草がいかにも少女らしく、見ていていじらしかったです。

いつかきっと、かなり近い将来には試合のルールもしくは自国の考えが変わるはずです。それまで、競技に精進してほしいものです。

それは、アジアの女子スポーツのレベルアップにもつながるはずです

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コメント

宗教観の無い日本人には馬鹿馬鹿しいとさえ思えるんですが。
ちょっと意味合いが違うかも知れませんが、宗教に命をかけるような事って、信じられません。

投稿: もうぞう | 2012年8月 8日 (水曜日) 19:57

もうぞうさんへ

日本人は「神仏習合・神仏混淆」に見られるように宗教に寛容というか、独特の考えが有るようですね

投稿: 玉井人ひろた | 2012年8月 8日 (水曜日) 20:22

断食も問題になるとか・・・窮屈な国ですねえ。先日旅をしたオーストリア、スッゴク暑かったんですけど、しっかり黒布を巻きつけた夫人たちが何人もいました。あっついやろなあ!!!

投稿: 山口ももり | 2012年8月10日 (金曜日) 08:51

山口ももりさんへ

逆に涼しいそうですよ

投稿: 玉井人ひろた | 2012年8月10日 (金曜日) 10:49

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