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2012年9月21日 (金曜日)

ついに‘その決議’が出てしまった

臨界事故が起きた東京電力福島第一原子力発電所が立地する福島県大熊町(おおくままち)は、現在役場機能を避難先の同県会津若松市に移しています。

その大熊町の9月議会本会議を開かれ本日の21日、ついに東電福島第1原発事故に関しての町の第1次復興計画案を可決しました。

その決議とは・・・

第1原発がある大熊町は、町民約95%が住む地域が「帰還困難区域」に再編される見通しとなり、残された地域だけでは生活が成り立たないとして「5年間は帰町しない」という決議となってしまいました。

今までに起きた大震災で自治体単位で「帰れない」ということが起きたでしょうか?大変なことです

議会終了後に渡辺利綱(わたなべとしつな)町長は「苦渋の決断をせざるを得なかった」と語ったということですが、その心の内の「苦渋」には「原発立地を推進した行政責任の重さ」と「5年後に帰町可能なのかが判らない辛さ」、「町消滅の可能性への不安」などなどが入り混じった言葉だと感じました。

今年のことですらわからない情勢の現在の日本政府の様子から想像できることは「町消滅・・・」の可能性が低くないというより、高い気がします。

大熊町議会のこの決断、県内の移転している町だけじゃなく、原発立地域にも少なからず影響を与えることは必至でしょう。

どうするんだろうか?口先だけではいいことばかり言っている与野党国会議員たちに本音と100%実現可能な具体策を聞いてみたい

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コメント

与野党,先日結党した新政党も含めて,大所高所から物事を俯瞰して鷹の目のように狙いを定めて一気呵成に事を進められる政治家はいないものなんでしょうか。
自分の懐とか自分の見栄とか,そんなものしかないような気がします。

「生活が大事」とか「国民の目線で」とか「国民の声を」などとよく言っていますが,絵空事,紙に書いたお題目にしか思えません。

投稿: ケンヂ | 2012年9月22日 (土曜日) 12:14

ケンヂさんへ

悲しいかな、その通りなんですよね

投稿: 玉井人ひろた | 2012年9月22日 (土曜日) 18:12

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