華僑&華人、そして特別永住者
中国のメディアが先日、世界に散らばる華僑からの次のようなメッセージ記事を掲載しました。
「もし、“中国が日本と戦争になった場合”は世界各国にいる5000万人の華僑が母国のために支援する。中国政府は華僑の支援無しに戦えないであろう」
非常に過激な記事です。
さて華僑とは・・・
- 中国の定義>
中華人民共和国、台湾(中華民国)、マカオ以外の外国に住みながらも、国籍は中国のままである漢民族 - 日本での定義>
中国国籍のまま日本に永住することが認められている人、在日中国人
※、住んでいる国の国籍を取った中国人や中国系の人は「華人」と称し区別されるが、同一視してその中国系の人々も含め‘華僑’ということもある。
昭和52年(1977)に制定された国民栄誉賞の記念すべき第1号受賞者、当時巨人軍のホームランバッターの世界の「王 貞治氏」は台湾国籍の有名な華僑の一人ですね(法的には「特別永住者(昭和20年9月以前に日本国籍を有していた人々)」になる)。
そうすると、国民栄誉賞の日本人第一号は翌年の昭和53年に受賞した「古賀政男氏(本名=正男)になりますが、それはどうでもいいことですがね。
ですから、これだけ有名で日本生まれの日本育ちの方ですが、民主党がマニフェストに掲げられていた「永住外国人に選挙権を認める」という法律が成立していない現状では日本国内では永久に選挙権を取得することが不可能になっています。
それが良いか悪いかは複雑な問題が多く賛否分かれ難しいところですが、それはさておき話を戻します。
華僑は、どのくらい国ごとに居るのか?多い国はどこか?を調査した英国紙が先月の9月28日に、「華僑が多い国ランキング15ヶ国」を発表していました。
- インドネシア=767万人 △
- タイ =706万人
- マレーシア =639万人
- アメリカ =346万人
- シンガポール=279万人
- カナダ =136.4万人
- ペルー =130万人
- ベトナム =126万人 △
- フィリピン =115万人
- ミヤンマー =110万人
- ロシア =100万人
- 韓国 = 70万人
- オーストラリア= 69万人
- 日本 = 52万人
- カンボジア = 34万人
華僑の判定基準は不明ですが、日本は14位になっていますね。黒太字はアジア以外の国ですが、見た通りやはり東・南アジアが圧倒的に多いことが分かりますね。
面白いのは「△」のマークを付けた「インドネシア」と「ベトナム」です。この両国は華僑が何年か前から激減しているところなんです。
特にベトナムでは100万人以上の華僑が中国に帰国しているそうですから、もとは200万人以上いたことになります。
この両国が減った理由は、中国との領土などの問題で争いが始まってからだそうです。
中国メディアではすべての華僑が支援するような記事になっていますが、少なくとも日本国内の華僑の人々は今の中国の態度をあまり良く思っていない方が多く、最悪な事態が起きたとしても、世界情勢の変化から中国に全員が協力するとは考えにくいです。
それにしても、華僑っていっぱいいるんですね
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コメント
日本人なら尖閣諸島が日本領土だと信じています。
中国人も同じではないでしょうか?
あえて中国の味方をすれば、中国固有の領土だからとくに何もしてこなかったのです。
それを日本は国有化したのだから、怒るわけです。
なんか竹島と状況が反対ですが、似ていませんか?
少ない情報を私なりに勘案すると、竹島は日本固有の領土で、韓国が違法占拠した。
尖閣の領有権はどうもハッキリしないとの思いがあります。
投稿: もうぞう | 2012年10月 2日 07:19
もうぞうさんへ
それは、逆だと思います
尖閣諸島は明治政府によって最初すべてが国有化されました。
この時に中国を含め周辺各国や諸外国に‘領土としている国が無かった’ことを確認して、国際てきに日本固有領土となっています。
その後最北の大正島は国有化のままそれ以外の島を個人に払い下げた結果、日本人の私有地となったため国は何もしなかったのです。
竹島(松島)は明治政府の様な手続きはせず、韓国が無人化政策を行っている間の江戸時代のころになんとなく日本領土になっていった様な経緯が存在します。
いずれにしても、太平洋戦争終了後に日本が統治権を一旦剥奪され再構築する過程で、連合国側にいても国が統一されていなかった中華民国(台湾と中華人民共和国、まだ国が無かった韓国と朝鮮との境界線をアジア人を蔑視したアメリカ側が問題視しなかったことに由来します
もっと言えば、竹島(旧名=松島)はウルルンド(日本名=磯竹島)に有った独立国家の所有だったし、尖閣諸島は琉球王国の所有だったことが最も古い歴史のようです
投稿: 玉井人ひろた | 2012年10月 2日 08:08
この数字は「支那系○○人」というのは含まれていないのでしょうか?
支那人の頭には「個」しかなくて「公」は無いと聞きました。
国なんてどうでも良くて自分さえ良ければいいのだと。
それが本当なら華僑が何億人居ようと母国のために支援するなどあり得ないことになります。
自分のための賄賂なら出すのでしょうけどね。
ま、今の日本人も大きなことは言えません。
「滅私奉公」なんて言葉はもう辞書に載っていないかもしれませんね。
投稿: がんさん@大和の国 | 2012年10月 2日 09:34
がんさんへ
「個」の方が強いと思います。
もっと厳密に言えば多民族と漢民族との長い闘争の歴史から来るのでしょうが、それは国というより、自分自身の「民族の血」への誇りが異様に強いようです。
今回のことも、異民族(日本人)にプライドを傷つけられたという思いが有るようです。
その思いは、ちょっと日本人には完全に理解するには難しい事のように思えます。
ただ言えるのは、日本人が考える「愛国心」とは違うようです
投稿: 玉井人ひろた | 2012年10月 2日 10:50
一番最初に行ったのが中国、さ・あ・あ・・・30年以上前です。鄭州で革命記念館を見ました。日本人の悪行をまがまがしく再現していました。丁度その時、外で大きな声が聞こえて、「お祭りか??」と思ったら犯罪人の市中引き回し。トラックに数人の男女が凶悪な顔をして後手に縛られ、外を向かされてたっています。両脇に銃を突きつけられて。前後両脇を兵士がぎっしり囲み・・・怖ろしいあの国の実体です。
投稿: 山口ももり | 2012年10月 3日 10:42
山口ももりさんへ
「見せしめ」という行為をする国はどうしても遅れた国家と言う気がします
投稿: 玉井人ひろた | 2012年10月 3日 16:25