ことばの勘違い・・NHKも気づかず
NHKが総合テレビで朝8:00から放送される「朝のテレビ小説」の終了後の8:15分から毎朝月~金に生放送されている情報バラエティー番組で『あさイチ』というのがあります。
番組はNHKですから朝のテレビ小説が終了とCM無しで直ぐに放送開始です。始るとすぐにキャスターであるV6の井ノ原快彦さんとNHKアナウンサーの有働由美子(うどうゆみこ)アナが放送開始寸前まで見ているテレビ小説のきょうのストーリーなどの感想をちょっと軽く言いながら始まるのがこの番組の特徴です。
そのあっとその日のゲストを紹介し、当日のメインテーマに移行していきます。
その番組の先月10月23日の放送で、あるハプニングが起こったのです。メインテーマに関連したちょっとした視聴者参加のコーナーで、「最近、‘浮き足立った話’がございましたら刃bb組にファックスを送ってください」というものでしたそうです。
ちなみにその日のゲストはお笑い芸人の水道橋博士さんでした。。(わたしは視ていなかった)
視聴者からは直ぐに次々とファックスが送信されてきたようです。
時節柄、プロ野球のクライマックスシリーズなどのエピソードも送られてきたらしく、内容には「中日が連勝、中日ファンの私はまさに“浮き足立って”いました」とか、嬉しくて興奮したときの体験談や様子が送られてきたそうで、キャスターの有働アナたちはニコニコ顔での放送だったそうです。
そのウキウキ状態のスタジオにある視聴者から「浮足立つ」の意味が誤用されて、放送されている指摘のファックスが届いたのです。
もう気が付いている方も居たでしょうが、誤用の説明しましょう。
- 「浮足立つ」とは?
これから起こるかもしれない恐怖、不安、心配事、などで頭がいっぱいになっていて気分が集中できず、落ち着いて居られいられないオドオドした様子
- 「浮き立つ」とは?
嬉しくて楽しくて、心身ともに浮き上がるように陽気になる様子
つまり、先のファックスを例にすれば「中日が連勝で、ファンはうれしさで浮き立っていました」が、正しいことばの引用でした。
浮足立っていたのは、連敗して後がない中日の対戦相手のチームのファンだったのです。
誤用が分かり、有働アナは生放送中にもかかわらず冷静さを全くなくしていたそうですが、スタジオのキャスターやゲストとスタッフはもちろん、NHKも一般視聴者まで誰も気が付かなかったようですから、「役不足」と同じく誤用が一般化しているのでしょうね
その日、有働アナだけがかわいそうなくらい責任を感じていた様子で‘浮足立って’いたようですが、この有働アナは昭和44年生まれのベテランですが時々こういうことが有りその時のあわて方も人気の一つですから、私としてはその日の放送が見たかった思いが強いですねえ。
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コメント
汚名挽回・確信犯・役不足など、誤用している人の方が多いとの報告があります。
この浮き足立つもご指摘の通り、でもアナウンサーが間違えてはいけませんね。
投稿: もうぞう | 2012年11月10日 (土曜日) 20:24
もうぞうさんへ
その通りですね。有働アナもそれは重々承知ですから、自分を少し見失ったようです。
投稿: 玉井人ひろた | 2012年11月10日 (土曜日) 20:34
こんばんわ。
・「文章」を読んで。
確かにこれは、アナウンサーとしては、やってはいけない行動ですね。
投稿: H.K | 2012年11月10日 (土曜日) 21:40
H.Kさんへ
アナウンサーと言うより、NHKとして、ですね
投稿: 玉井人ひろた | 2012年11月10日 (土曜日) 21:54