高速の救助飛行機?・・・AW609
これはイタリアの「アグスタウェストランド社」が開発中の垂直離着陸が可能な民間向けティルトローター機「AW609」という飛行機です。
スマートな機体ですが、‘あれ’・・に似てますよね
今、日本国内の米軍基地に配備されたことが問題になっている「オスプレイ」にそっくりですよね。
イタリアの「アグスタ・ウェストランド社」はアメリカの「ベル・ヘリコプター社」と共同でオスプレイ=正式名称はティルトローター機「V22」を開発制作した会社なのですから、それもそのはずです。
つまり、このAW609機はオスプレイを小型化した民間機として誕生したのです。
でも、ここでちょっと疑問が有りますよね。
それは・・・
「なぜこの機に限っては、アメリカの‘ベル・ヘリコプター社’の名が無いのか?」
と、いう疑問です。
当初はこの機も「オスプレイ」同様にイタリアの「アグスタ・ウェストランド社」とアメリカの「ベル・ヘリコプター社」が共同で民間向け「ティルトローター機BA609」という名称で開発に取り組んでいたのです。
ところが、途中でアメリカの「ベル・ヘリコプター社」が共同事業から撤退してしまったのです。撤退の理由は、よく解りませんがたぶん研究コストか?・・・なにかでしょう。
そのため現在はイタリアの「アグスタウェストランド社」の単独の製品となりその名も「BA609」から「AW609(アグスタウェストランドAW609)」へと改名し開発が継続されることになったからなのです。
同社としては、今後ティルトローター機のように垂直飛行と高速・長航続・多乗員(いずれもヘリコプタの2倍以上の性能を有する1)の巡航飛行ができる航空機は、緊急輸送に関わる警察、消防等に大きな需要があると考えられているようです。
そして、大きな滑走路を作れない、または持っていない地域などの民間旅客機としても需要が増えて来ると予測しているようです。
例えば、沖縄諸島などの小さな島々を結ぶ‘エアーバス’としてこのAW609機が使われ出したら、これは重宝で便利な飛行機であることは間違いないです。
緊急の患者を運ぶ場合1分1秒でも早く病院に行きたいときに、ヘリコプターの倍以上の速さで飛べるのですから、すごい時間短縮ですし、ヘリと同じ時間でなら倍も遠い病院にも行けるのですから、ありがたいはずです。
ただ、それはあくまでも安全が確約と、そして人々が危険だというイメージを払しょくできたら、の前提での話ではありますがね。
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コメント
安全性が確認できれば、良いですね~
佐渡空港にももってこいだな~
投稿: もうぞう | 2012年11月 7日 (水) 19:53
もうぞうさんへ
利用範囲が広い、便利な飛行機なんですがね。運転に他とは違う点があるらしいですね
投稿: 玉井人ひろた | 2012年11月 7日 (水) 20:58
「アグスタ」と聞いてその昔バイクレースで活躍していた会社を連想しました。「マイク・ヘイルウッド」が操る重量級バイクは無敵だった。二輪といえば、ホンダ・ヤマハ・スズキ・カワサキが世界を席巻しつつある時の事。
やはり、その実力はこの可変プロペラ飛行機に継承されているのだと考えました。
オスプレイに比べて軍事機密の縛りのないだけ、この飛行機の方が民生に導入しやすいだろうとおもいます。
オスプレイ様の飛行機、アメリカ以外で実現しつつあるのを初めて知りました。
投稿: 野良通信 | 2012年11月 8日 (木) 19:27
野良通信さんへ
やはり、モーター機器はイタリアやドイツは優れているんでしょうね。日本もですがね
投稿: 玉井人ひろた | 2012年11月 8日 (木) 20:40