中国が‘第一列島線’から‘第二列島線’へ移行
「中国は‘第一列島線’から‘第二列島線’へ移行した」と、いきなり言われても何のことやら解らないと思います。
これは中国海軍が防衛や攻撃のための戦略を立てる場合の太平洋上の目標となる島々を線で結んだものです。
- <第一列島線とは?>
日本の九州・沖縄から、台湾・フィリピン・小スンダ列島などを結ぶ線
- <第二列島線とは?>
日本の伊豆・小笠原諸島(東京都特別区)から、マリアナ諸島北部、グアム、カロリン諸島、パプア・ニューギニアの北西の海岸を結ぶ線
上記のように、しっかりと日本の島々も入っていますが、中国はその制海権を奪おうとしているわけです。その戦略の一つが尖閣諸島問題と言えるでしょう。
そして、今度は中国が独自に開発中の原子力航空母艦を完成させ制海権の範囲を一気に第二まで広げようとしているらしいのです。
これはロシア戦略・技術分析センターの専門家であるワシリー・カーシェン氏の話としてロシア放送局から流された情報ですが、中国では中国船舶重工集団公司というところで空母を建造中であることは以前から知られている事実で、かなり確かな情報だと思います。
先日、小笠原諸島の海底でレアアース鉱脈が発見されたばかりです。中国もその情報は知っているはずですし、今度は尖閣だけじゃなく小笠原にも中国船が理由をつけて現れるかもしれません。
日本政府は、この危険な情勢をちゃんと把握しているのでしょうか?
空母を持たない日本の自衛隊機はすべて陸からしか飛べないから遠くの諸島までは直ぐにはいけないし、付いたとしても直ぐに戻らないと燃料切れになってしますのです。
| 固定リンク | 0
コメント
中国、次のターゲットは、やっぱり南鳥島か?
投稿: もうぞう | 2013年3月23日 (土曜日) 20:13
もうぞうさんへ
いろいろと物議のある島に、こんどはレアアースですからね。狙うでしょうね
投稿: 玉井人ひろた | 2013年3月23日 (土曜日) 22:26
空母というのは近代戦で相手の威嚇以外にどれだけ役に立つのでしょうか。フォークランド紛争ではイギリスの空母・飛行機が活躍しましたが、相手が地対艦ミサイルを持っていたら案外弱いでしょうね。
イラクとか、そういった国を恫喝するにはもってこいですが、制空権がなければ戦艦ヤマトと同じ運命になります。これからは、ミサイルと電波を駆使した監視網つまりイージス艦のようなものが勝負になると思います。
投稿: ましま | 2013年3月24日 (日曜日) 11:34
ましまさんへ
それは逆です。霜降版も薄っぺらなイージス艦は長距離攻撃が得意ですが、その攻撃範囲は非常に狭く全体の戦闘の補助とか空母の護衛程度ぐらいにしかならないのです。
近代戦では、それはなるべく使わず戦闘機や戦闘ヘリと言うもの主になっています。それは一般人を巻き込まないためなどの理由ですが、飛行距離の短い近代戦闘機にとって空母と言うのは、我々が考える以上に近代戦には空母は重要なのです
そして、太平洋戦争時に、空母の防衛体制(上空防衛など)がほぼ完成していたアメリカと、ほとんど考えないに等しかった日本海軍の対戦結果からの教訓が、近代の空母の防衛体制のが生かされているようです
投稿: 玉井人ひろた | 2013年3月24日 (日曜日) 18:58
こんばんわ。
また、中国は、とんでも無い事をしますね。
それに引き替え、日本政府は何をやっているのでしょうか?。
このまま、中国の思うつぼになるのだけは、やめて欲しいですね。
投稿: H.K | 2013年3月24日 (日曜日) 20:39
H.Kさんへ
日本の外交は不安ですよね
投稿: 玉井人ひろた | 2013年3月25日 (月曜日) 19:52