「一票の格差問題」に田原総一郎が激しく怒った
私が愛読するブログの一つに「田原総一郎 公式ブログ」というのが有ります。
テレビでもおなじみのように、独特の語り口調での論説、そしてセオリーやタブーを無視した質問や意見が有名、そのために批判をもらうことも多いジャーナリスト田原総一郎氏のブログです。
池上章氏の解説も解りやすいですが、私としてはまるで教科書の様な池上氏の解説より、もっと具体的で裏を穿り出すような田原氏の解説の方が非常に面白いし、かえって解りやすいので好みですね。
この田原氏が今月の4月1日のブログで{「1票の格差」を放置した真の犯人は誰だ?}と言うタイトルの記事で久しぶりに激しい論調の記事をアップしました。
その一部が↓です
今回の「1票の格差」訴訟で、メディアの報道に対して僕は大いに文句を言いたい。
判決に対して新聞各社は一斉に、「政治の怠慢への司法からの警告」と鬼の首をとったような騒ぎだ。
しかし、メディアは忘れてしまったのか。忘れているなら、バカにもほどがある。覚えていながらこのような報道をするのなら、とても卑怯なことだ。区割り改定作業を昨年11月に始め、「1票の格差」を本格的に是正しようとしたのは、野田佳彦前政権だった。
野田さんは「1票の格差」を是正する区割りに改定しようとしていた。ところが・・・・・・中略・・・
そして最後に同氏は次のような文章で締めくくっていました
こうして振り返ると、どう考えても「1票の格差」の問題は、メディアにも大いに責任があると言っていい。
それなのに、すべてのメディアは、広島高裁で「無効」判決が出た途端、「政治の怠慢」の大合唱だ。
政権を批判すればいい、それが正義だというのは、メディアの姿勢としておかしい、と僕は思う。
批判すべきは批判しなくてはならない。だが、その批判は政治をよくするものでなくてはならない、少なくとも僕はそう自戒したい。
詳しくは同氏のブログ↓をご覧になって読めば解ります
http://www.taharasoichiro.com/cms/?p=1032
田原氏が始めに言っている「忘れているなら、バカにもほどがある。覚えていながらこのような報道をするのなら、とても卑怯なことだ。」と言っているのは解散前の政府の動きのことです。
2012年11月4日報道より>
野田佳彦総理は4日午後、衆院解散を判断するための「環境整備」の一つとしている衆院選挙制度改革について、衆院小選挙区の「1票の格差」是正だけでなく、議員定数削減も必要との考えを強調、
さらに「野党が定数削減に抵抗した場合は『1票の格差』是正を優先させる考えか?」という質問に、
野田総理は「どちらか一つを最初から切り捨てる、諦める姿勢はおかしい。胸襟を開いて政党間で協議を始めることが必要だ」そして、「『1票の格差』是正は(現在が)違憲・違法状態だから最優先の課題だ。一方で、定数削減は国民の強い要請であり、各党がそれぞれ国民に約束してきた経緯がある」と語った
つまり、衆議院の選挙制度改正(1票の格差是正)を使用としていた当時の日本政府だったのを、病みくもに「何が何でも解散だ!解散だ!」と軽薄な考えのマスメディアが意味も無く騒ぎ立て世論を煽ったため、今回の様な判決が全国で起こってしまった原因だというのです。
今考えると、マスメディアの解散騒ぎは異常でしたが、全国ではそれに賛同する有権者が多かったのも事実です。
それに比べ、こちら被災地、とくに何も進んでいない状態だった福島に住む多くの人がこう思っていました。
「解散選挙なんてしている場合じゃないだろう。選挙費用がもったいない。野党国会議員は何を考えているんだ?」と、思っていました。
あのとき国会の質問で新党大地代表の鈴木宗男氏だけが「解散している場合じゃ無い」と野田総理に言っていたことを、大きな党の議員とマスメディアや世論は無視していましたよね。
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コメント
本当に解散、総選挙どころじゃないだろう!と誰しも思いましたよね?だから投票率も異常に低かった
その低かった投票率で当選しても本当に支持されているのか?
と言いたいところですよね?
投稿: 空 | 2013年4月 3日 (水曜日) 16:02
空さんへ
同感です
投稿: 玉井人ひろた | 2013年4月 3日 (水曜日) 17:25