欠席は戦術じゃなく“棄権”・・・放棄・
衆院選の区割りを改定するほとんど“子供だましのような公職選挙法改正案”が、圧倒的多数議席をもつ与党自民党によって、すんなりと本会議で採決され参議院に送られましたね。
これによって福井県、山梨県、徳島県、高知県、佐賀県の5県の小選挙区の定数が1議席づつ削減されます。
この改正にあたって日本維新の会や民主党は、19日の政治倫理・公選法改正特別委員会(倫選特)ボイコット、22日の衆院議院運営委員会理事会もボイコットするという“欠席戦術”をしていました。
その“戦術”ため最大野党である民主党と日本維新の会は以下のような権利を失ってしまいました
- 改正案の付則に「定数削減について早期に結論を得る」との文言を盛り込むことができなかった
- 23日の本会議で最後の反対討論を行う権利を失った
それらの権利を失ったまま、本会議もその欠席戦術が行われると思われ、その通りに日本維新の会は本会議を欠席しました。
ところが・・・
同じく欠席すると思われていた民主党は
「国民から見た場合、われわれが本会議に出て、しっかりと態度を示すことは重要ではないかということで出席にいたった」(細野豪志民主党幹事長コメント)
と、してボイコット戦術に最後は付き合わず本会議採決に出席しましたね。
それについて、民主党も当然同調すると思っていた日本維新の会は「民主党は全く信用ができない」(松野議員)と、記者会見で怒りをあらわにしていました。当然でしょうね
そしてほとんどのマスコミの論調は「野党は足並みがそろわない」「民主党は徹底抗戦から一歩下がった」などの論調を出していましたね。
私は自民党のごり押しも気に入らないのは当然ですが、特に民主党と維新の会の欠席戦術が気に入らない。
それに対してのマスコミの見方や論調はもっと気に入らない。
以前からこのブログ内で何度も何度も繰り返し言っていますが、国会議員が審議に出席しないということは「職場放棄」であり「卑怯な行為」で、けっして「戦術」とは言えないと思います。
それをわかっていて、民主党は最後だけ体裁を付けたものでなんとも滑稽で間抜けな行為ではありますが、日本維新の会のように欠席しなかったこと‘だけ’は評価しましょう)
いずれにしてもこんな「審議拒否・欠席=職場放棄」というこの行為を強く指摘や攻撃しないで、「野党の足並みがそろわない」などというマスメディアの論調にはもっと落胆させられます。たんと低俗なんでしょうかね。
国会審議などに出ないで意見をいうのは、それは議員じゃなく‘評論家’でしょう。
欠席は党利党略なんでしょうが、その行為に参加した国会議員個人を選び投票した何万という己の選挙区の有権者から委託された‘代議’という行為までボイコットしたことに気が付かないのでしょうか?
審議欠席に罰則規定を設けたい気持ちです。
| 固定リンク | 0
コメント
良いこと言いますね~
その通りでしょう!
反論があったら是非とも伺いたいですね。
いかがですか批判された人たち!
投稿: もうぞう | 2013年4月24日 (水曜日) 19:34
もうぞうさんへ
新党である維新の会が、古めかしい戦術をやること自体まったくガッカリです
投稿: 玉井人ひろた | 2013年4月24日 (水曜日) 20:41