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2013年4月22日

アレルギーとペットの‘う○こ’

今から約10年前に、<ぜんそくほかアレルギー性鼻炎や花粉症の予防にもペットが有効>という意外な研究結果を、イギリスのウォリック大学のマクニコラス博士がロンドンのイギリス王立研究所で発表し、医療界では話題になったんだそうです。

内容は次のようなものだったようです。

2003年10月ごろイギリス>
ウォリック大学マクニコラス博士が2500人の子供を追跡調査したところ、子供のころから家に犬や猫を飼っている家庭で育った子供には次のような結果が出た。

  1. 猫や犬と多く接した子供は従来の常識に反し、ぜんそくにかかり難い
  2. ペットと一緒に育った子供は健康で学校の病欠が少ない
  3. ストレス関連の病気になりにくく、特に情緒的に不安定な子供の支援に役立つ
  4. さらに、乳がん患者の調査では、精神安定や体調回復に猫が有効と指摘

※、内容は2003年10月の英紙タイムズよる記事で、マクニコラス博士の発表はスウェーデン誌「アレルギーと臨床免疫学」などに掲載された当時の最新の諸研究に基づくものであった

さらに、その約5年後にはオーストリアの大学などの研究チームが、似た事例の調査結果を発表

  • 家畜小屋に出入りしてる子どもがアレルギーになり難い。
  • 同時にその要因はエンドトキシンなる物質の影響であると発表

つまり・・・

ペットが持つアレルギー誘発物質にさらされた子供は免疫機能が強化されるため、ぜんそくのほかアレルギー性鼻炎や花粉症の予防にもペットが有効となっている」という共通の考え方で纏まったようです。

その有効成分である「ペットが持つアレルギー誘発物質」のうちの主の成分が、オーストリア大学チームが発表した「エンドトキシン」らしいのです。

「エンドトキシン」とは、簡単に言えばペットや家畜の排泄物、つまり糞に多く含まれているんだそうです。

エンドトキシンは体内などにいるときは、大腸菌などの細菌をかぶっている状態でいて、その細菌が排泄などによって外気にさらされ死んだ後に遊離される物質なんだそうです。
家畜やペットの糞に含まれてるから、家畜小屋やペットのトイレなどでは大量に浮遊してる事になっているわけです。

赤ちゃんの内はしばらくは免疫機能が未発達で、未成熟な免疫細胞を多く持ってるんですが、それがエンドトキシンの多い環境に育つと、それに対抗して細菌型抗体を多く持つようになり、その結果としてアレルギーになりにくい体になると考えられているそうです。

以前、このブログで、「最近大人になってから麻疹やおたふく風邪になる人が増えてきている理由は予防接種が徹底された日本国内で病が減った清潔な環境になり過ぎたため、子供のころにできたそれらに免疫抗体が大人になってから働く必要が無くなるため、できた抗体が無くなるのが原因」という記事をアップしましたが、それと理屈は同じようです。

家の中に、猫や犬など2匹以上の動物がいると喘息やアレルギーになりにくいなどという報告も有るそうですが、その動物にアレルギーを起こすのはどう説明されるんでしょうね?

いずれにしても、無菌状態と言うのはかえって体によくないようです。そして、体質も性格もやはり3歳までくらいに決まってしまうのだということでしょうかね。

私の幼いころは、猫も犬もいて牛もいてニワトリもいて近所には豚もいてヤギもいて、もしかして素晴らしい環境だった・・・?。でも、わたしにはアレルギー鼻炎が有ります

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コメント

私が聞いているのは、ペットではなく、寄生虫です。
東南アジアなどではまだ寄生虫の発生が多く困っているが、そのかわりアレルギーの発生がほとんど無い。

やはりう○こが関連しているのでは?って言われています。

投稿: もうぞう | 2013年4月23日 06:18

もうぞうさんへ

環境衛生が良過ぎて病気になるなんて、なんだか笑っちゃいますね

投稿: 玉井人ひろた | 2013年4月23日 07:56

猫2匹と生まれた時から暮らす、我が娘はアレルギー知らずになるのか!?
でも助産師さんには、やっぱりぜんそくにかかりやすいと言われました。
どっちが本当なのかしら
確かに清潔過ぎると抵抗力が落ちるらしいけどね。。

投稿: くぽ | 2013年4月24日 07:38

くぽさんへ

逆療法ですから、専門家のなかでもいろいろな考えが存在すると思いますし、個人差は確かにあると思います。

投稿: 玉井人ひろた | 2013年4月24日 09:51

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