どっちもどっちだが、与党までとは・・・
8日参院予算委員会では外交、防衛などについて集中審議を行ったのですが、先月中国を訪問していた川口順子環境委員長(自民)が、訪問期間を国会の承認を得ないまま延長したことで、予定していた委員会が開けなかったなど、委員長の職や委員会そのものを蔑ろにしたとして野党7党が川口氏 に解任決議案を提出しました。
その野党の動きに対し、与党側は対抗処置として参議院予算委員会審議を欠席という前代未聞のことが起こりました。
前にも言いましたが、私は一貫して訴えているように、国会の会合欠席と言うのは理由はどうあれ‘議員職務放棄’で絶対に許されないことです。↓過去ログ
https://iwasironokuni.cocolog-nifty.com/komiti/2013/04/post-6039.html
それが今回は、政府与党の議員だというのですから唖然という言葉しかないでしょう。
それでも、あえて与野党それぞれの言い分を検証してみましょう。
<与党と川口順子環境委員長の言い分>
- 訪中予定は4月23~24日までの2日間であったが、予定外の25日になら中国政府の要人で外交担当である楊潔国務委員と会談が持てることが急きょ中国政府からもたらされる。
そこで、尖閣問題などを話せる絶好機と考えた川口氏は国会に訪中延長了承を電話にて申請した - その申請手続きは正当であったが、国会からは野党の反対が強く許可がおりなかったが“今、中国の外交担当の要人との会談は重要”と判断した(元外務大臣)川口氏は訪中を承諾のないまま延長し、楊潔国務委員との会談を決行したことは日本にとって意義あることであった
- 安倍首相は「川口氏が出席した会議には楊潔国務委員(外交担当)も出席し、尖閣諸島の問題も議論された。日本の立場を主張するのは有意義だった」と野党側に理解を求める
<野党側の言い分>
- 現在国会では、各委員会で委員長に就任した議員は在任中の外国訪問が原則として禁止されているなか、今回の訪中そのものが特別処置であり、それをさらに延長するだとというのは全く承認されものではなかったにもかかわらず、それを無視したことは許されない。
- さらに、川口委員長が欠席のため開催出来なくなった環境委員会と国会に対する冒涜である。
- 日中関係改善に大事なことだったというが、現在は元外務大臣でも今は違う立場である川口氏の本来の職務ではない
連立与党である公明党の井上義久幹事長は「川口氏の自発的な辞任も選択肢の一つだ」というコメントを出しているように、辞任は致し方ないような情勢です。
しかしながら、尖閣松濤問題や靖国問題で不安定な日本と中国との関係にとって、どう見ても今回の1日間延長しての会談はとても重要だった気がします。
それを認めなかった野党の思惑は、ただ国益より参議院選挙のためとしか思えません
予算委員会を欠席する与党も与党ですし‘どっちもどっち’のくだらない国会議員たちの行動です。
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コメント
国会(に限らず)議員のセンセー方のお手本の様な行動パターンですね。
一度やると3期は辞められないと云われるだけのことはあります。
(当然、議員年金も視野にあるでしょうから)
まぁ、そんな彼(彼女)らを選んでいるのもまたボクたちなんでしょうけど…
投稿: bill | 2013年5月 8日 22:41
billさんへ
結局は有権者の考え方なんですよね
投稿: 玉井人ひろた | 2013年5月 9日 08:07
またかですね。似たような事例は多くありますからね。
呆れかえりますよ。
有権者もしっかりしなくちゃです。
投稿: もうぞう | 2013年5月 9日 19:20
本当に、あの民主党って何だったんでしょう???選んだのは国民ですけど。自分達が無視されたって???は・は・は・・・私でも無視したくなります。マチュピチュでは、面白い記事を有難うございました。
投稿: 山口ももり | 2013年5月10日 07:36
山口ももりさんへ
そちらや全国報道ではどうつたえられているか判りませんが、被災地の市町村単位では民主党は非常によくやってくれたと評価する自治体が多いですよ
投稿: 玉井人ひろた | 2013年5月10日 08:30
そうなんですか・・・そのあたり。、もっと知って見たいです。
投稿: 山口ももり | 2013年5月11日 08:17
山口ももりさんへ
宮城県知事を怒鳴って更迭された大臣がいましたが、あの方などは現場の声を聴き一生懸命やっていたので、残念がった市町村長は多かったのですよ。
投稿: 玉井人ひろた | 2013年5月11日 12:00