海の日?・・中元の日・・・大災害の日
道教の習慣で「三元」と呼ばれる日があります。それは正月15日の上元、7月15日を中元、10月15日の下元としたものです。
ということで、本日は中元の日にあたります。
中国仏教ではこの日に祖霊を供養する「盂蘭盆会」を行ったそうで、その慣習が日本に伝わり祖先の霊を供養する日お盆行事ができ、商い先やお世話になった人等に贈り物をするようになった、‘お中元’という慣習が出来上がっていったようです。
さて、福島県では今からちょうど125年前のきょう、明治21年(1888/閏年)の7月15日(日) に会津の磐梯山が大噴火を起こしました。
その日の朝7時ごろに軽い地震が発生、そして7時45分大きな地震とともに噴火、噴火は数時間で終了し、その日の午後4時には静穏な磐梯山に戻ったそうです
この時、災害後の調査で大噴火する1週間前から、「遠雷」、「鳴動」、軽震が繰り返されていたことと、野生動物の退避するかのような奇異な行動があちこちで見かけられていたそうですが、だれも噴火することは考えていなかったことが判っています。
この噴火によって北側の小磐梯の山体が崩壊し岩屑なだれが発生し、裏磐梯の長瀬川とその支流を堰き止め山麓の集落 5村11集落の100戸近くが埋没、そこで暮らしていた人々の総勢518人が死傷しましたが、命を取りとめた人は殆ど無く、死者は477人に達しました。
(※、死者数は資料によって444人、461人、477人、500人等が有りますがhttp://www.bandaimuse.jp/kaise01.htm←の資料を採用しました)
この災害は近代国家になって最初の大自然災害であるとともに、全国から災害復旧義援金(=3万8千円(今の金額で15億円))が寄せられことになったものです。
そして、翌年の明治22年(1889)に日本にできた「日本赤十字社」の最初の災害活動となったのです。
この活動は、世界的にも見て戦争被害活動以外で赤十字が行った初めてのことだそうで、つまり赤十字社の平常時世界初の活動となった災害になります。
その磐梯山の大噴火から12年後の明治33年(1900)、これまた7月の17日(火)にはわが村に有る安達太良山が噴火しています。その時も、死者72人を出す大災害になりました。わが村には、その噴火がまた起こった場合に、火山灰や溶岩流が流れ出す方向を推定し避難場所を示した大きな「防災マップ」が各家庭に配られています。
しかし、それよりすごい大地震が起きてしまったことは想定外でした。
こうしてみると、明治21年(磐梯山噴火)、明治33年(安達太良山噴火)、大正12年(関東大震災)、平成23年(東日本大震災)と東日本では数字がぞろ目かそれに近い年に起きているような気がしますね。
ということは平成33年に・・・・が起こる?
| 固定リンク | 0
コメント
磐梯山の噴火はすごい被害を与えたのでしょうが、今となってはその恩恵を受けて?大観光地になっています。
まさに災い転じて、ですね。
投稿: もうぞう | 2013年7月16日 07:03
もうぞうさんへ
ウクライナ共和国では事故を起こしたチェルノブイリ原発が最も人気の観光スポットになっていて、観光バスで外国人などが多く見にいきますが、福島もそうなるんでしょうかね?
投稿: 玉井人ひろた | 2013年7月16日 07:26
オーストラリアの若い友人がチェルノブイリを
先ごろ訪問。 かなりショックを受けて帰って
きたようです。
そういえば、若松丈太郎さんと言う相馬市の人の
訪問記もありましたね。
そんな 「福島」 にしたくありません。
http://queue-pin.tea-nifty.com/
投稿: あね | 2013年7月17日 18:18
あねさんへ
したくないですが、先はわかりませんね
投稿: 玉井人ひろた | 2013年7月17日 20:03
7月15日(日) に会津の磐梯山が大噴火・・・そうなんですか・・・125年・・・最近なんだか本当に心配です。危ない所を宅地開発した政治屋も罪があります。
投稿: 山口ももり | 2013年7月19日 11:41
山口ももりさんへ
以外にも福島県内でも忘れている人が多いと思います
投稿: 玉井人ひろた | 2013年7月19日 21:49