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2013年7月26日

まずは合掌礼拝・・・「幽霊の日」

合掌礼拝。きょうは記事の内容が、内容なので文頭には「合掌礼拝」の熟語を持ってきました

本日7月26日は「幽霊の日」という記念日なのです。

これは、文政8年(1825)と言いますから、今から180年以上も前のことになります。
この日、江戸の三座(三大歌舞伎劇場)の中の一つの「中村座」で「四世鶴屋南北」が書き下ろした作品の『東海道四谷怪談』の芝居が初めて演じられた日にちなんで作られた記念日だそうです。

そうです。一般的には略して「四谷怪談」と言われるもので、夫の‘民谷伊右衛門’に毒殺された四谷左門の娘‘お岩’が幽霊になって復讐するというあの恐ろしい怪談話です。

この話が恐ろしいのは、その話が実際に江戸の町で起きた事件がもとになっているからですね。

南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、・・・・・・

そして、もう一つきょうは<日光の日>という記念日にもなっています。

これは、弘仁11年(820)のこの日、真言宗の開祖である弘法大師が現在の日光山を命名した日を記念して作られた記念日だそうです。

昔からこの山は地元では「ふたらさん」と呼んで親しまれていました。その「ふたらさん」の呼称には「二荒山」の漢字が当てられていたのですが、弘法大師は「二荒山」の漢字を「にっこうさん」と音読みにしたそうです。
その音読みに「日光山」の字を当てて現在に至ったとされています。

この話しから「弘法大師が読みを間違った」という方もおられるようですが、僧侶と言うのは名称に使われる漢字などを訓読みしないのが今でも一般的です。

例えば私の菩提寺の和尚ですが、「天照大神」の漢字は「あまてらすおおみかみ」というのが一般的ですが和尚の場合「てんしょうたいしん」または「てんしょうだいじん」という言い方をしています。
ですから、弘法大師が間違えたのではなく、その読み方が正しいと当時の人が思い込んだのではなかろうかと思います。

今でも同山の神社は「二荒神社(ふたらじんじゃ)」として存在しますので、そのときに地元の人が笑いながら「これは‘ふたらさん’だ」と言っていれば「日光」という名称は無かったかもしれませんね。

 <雑学=大師号>

 大師という号は、偉大なる師(天皇の師)であることを朝廷が認め称えた高徳の僧侶に対し天皇が授けるものであり、それは戦後新憲法下の昭和が過ぎた平成の世になった現在でも天皇の行事になっている。
最も近年では東日本大震災が起こった直後の平成23年(2011)3月16日に今上天皇陛下によって浄土宗の宗祖である「法然上人」に授けられた「法爾大師ほうにだいし)」(法然にとって八つ目の大師号)である。

大師号の第1地号は、天台宗・比叡山延暦寺の高層の「円仁(えんにん)」が没した際にその生前の功績を称え評価し、円仁が没して2年後の866年に、師である開祖の最澄767~822)=「伝教大師」と円仁794~864)=「慈覚大師」の子弟二人同時に清和天皇が受けたのが最初である。(厳密に言えば円仁が第1号なのだが、師で開祖である最澄より先に大師号を受けるのは憚れるという延暦寺の意向により子弟同時になった

「大師は弘法にとられ、太閤は秀吉に取られ」などと言われるほど、あまりにも有名な空海774~835の「弘法大師」の大師号、この号を空海が授かったのはこの第1号の二人が授かってから数えて55年後、つまり空海が没して約90年近く経った、921年に3人目として醍醐天皇から授かったものである。

現在まで25名の高僧が大師号を授かっているように、宗派やお寺によって「お大師様」の指している人物が「弘法大師」だけではないのでご注意。

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コメント

幽霊の日があるなんて知りませんでした。
それに日光の日も
二荒をにっこうと読んだとは、もし今「二荒市」だったらイメージがね~

投稿: もうぞう | 2013年7月27日 07:07

もうぞうさんへ

著名人の一言と言うのは、これだけ後世に残る証拠でもありますね。

投稿: 玉井人ひろた | 2013年7月27日 08:10

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