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2013年8月26日

「味噌汁」を何と言いますか?

毎月、友人の親父さんが届けてくれる小冊子が有るんですが、今月後のなかで子育てについて書いたKANSAI子供研究所所長で‘こどもコンサルタント’原坂一郎(はらさかいちろう氏(1956年神戸市生まれ)のエッセイを読んでいましたら、最後の方にこんな文章があったんです。

 ・・・味噌汁は、文字通り「汁」を飲むものです。
味噌汁は、味噌と出し汁のきいた汁であることに意味があります。そこに付録として「具」が入るものです。
味噌汁は野菜の味噌煮込み料理ではありません。

これは、野菜嫌いの子供に味噌汁に野菜を入れてたべさせることについて答えた同氏の考え方の一部なのですが、私は率直に「この人は都会で生まれ育った“おぼっちゃま”なのかな?」と言う印象を抱いてしまいました。

東北の小さな百姓の家に生まれ育った私にとって、味噌汁はたんなる「汁もの」ではなく時に‘おかず’であり、わたしの父親などは若いころ米が無かったので味噌汁は、それこそ野菜の煮込みであり主食になっていました。

そういう生活をこのエッセイストは知らないのでしょうね。生い立ちが違うので致し方ないことですけどね。この小冊子を読んだ人が、一人の人間が言ったことを常識として鵜呑みにしてしまうことは、ちょっと危険だと思います。

本日、規制解除を発表しましたが、まんがの「はだしのゲン」の閲覧規制をした教育委員会のような考えに通じる気がします。

さて話変わって、その味噌汁の呼び方は本当に沢山ありますよね。普段なっと言っているでしょうかね?

主な言い方は次のようなものでしょう。

  1. みそしる  =味噌汁
  2. おみおつけ=御実御汁食・御味御付・御味御汁
  3. おつけ   =御付・御汁
  4. おしる   =御汁
  5. おつゆ    =御汁
  6. おすいもの =御吸物
  7. おみいのおしい
  8. おみいさん 

7番と8番は、東日本に住む私には馴染みのない言葉ですが、7番は京都、8番は大阪や四国中国では使われているところがあるようです。

6番の「御吸物」は「味噌汁じゃないでしょう」という方もおられるでしょうが、本来はこれも味噌汁のことだったようです。
それがいつの間にか「御吸物」というと「うしお汁」や「すまし汁」だけを指す言葉になってしまったために本来と違ってきたんだそうです。

広辞苑には「味噌汁=野菜・豆腐などの実(み)として、出し汁に味噌を溶かしたもの」と記載されていますように、味噌汁に入っている食材は「具=ぐ」ではなく「実=み」というのが本来の言い方だったようです。

ただ、私の父も味噌汁の実といういみで「しんの」という言い方をしていましたが、妻が嫁いできたときにその「しんのみ」の意味が解らず、姑である私の母に聞いていましたように、今は「ぐ」という言い方が一般的になってきていますよね。

2番の「おみおつけ」とうのはテレビが普及してから知られたことばで、東京の中流家庭以上の奥さまが言っていた言葉のようです。つまり「おみおつけ」は“東京の方言”のようです。
ところで「おみおつけ」を「御御御付」と書くのはどうやら間違いのようです。

話は戻りますが、
 わが家での味噌汁の呼び方は、亡き父や祖父は「御付(おつけ)」が訛った言い方の「おづげ」でしたが、わたしは母親と同じく「御汁(おつゆ)」が訛った言い方の「おつよ」と言っています。そしてその味噌は自家製です。

・・・おまけ・・・

 <味噌の種類>

  • 米味噌…麹に米を使う一般的な味噌。麹や塩の割合で味や色が変わる。
  • 麦味噌…麹に大麦などを使う味噌。 九州・沖縄地方や四国の一部と山口県などの温かい地方で造られる。
  • 豆味噌…大豆だけで作る東海地方特有の味噌。八丁味噌が有名で、 香は弱いが、うまみ成分のグルタミン酸が豊富。
  • 赤だし味噌・・「赤だし」は豆みそと米みそを混ぜた「調合みそ」と呼ばれる味噌。

赤味噌も白味噌も原料は同じであるが、
赤味噌は大豆を蒸してつくるため残ったアミノ酸が褐色になり、白味噌は大豆を茹でて作るため、そのとき出るゆで汁をアミノ酸といっしょに捨てて無くなり変色したものである。

わが家の自家製味噌では、大豆を茹でるやりかたなので一見すると白味噌のようですが、茹で汁は捨てずにみりんを加えて汁を作り米麹・塩・大豆の材料を混ぜ練り上げるので結果として赤味噌になります。

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コメント

今でこそ味噌汁なんて言っていますが、小さなころからずっと“おつよ”でしたね。ジャガイモやサツマイモ、タマネギやインゲン、はてはフキまで季節の野菜は何でも入りました。中でもわたしはナスの味噌汁が好きでしたね。

投稿: koji | 2013年8月27日 05:27

「おっつよ」とも言います。
旅館の夕食などでは、「お吸い物」または「おすまし」と「味噌汁」を区別しているところも多いです。

投稿: もうぞう | 2013年8月27日 07:16

kojiさんへ

やはり「おつよ」ですね。同じで良かったです。
 
 
もうぞうさんへ

そちらでは「おっつよ」という言い方もあるんですか?やはり言葉が近いですよね

投稿: 玉井人ひろた | 2013年8月27日 16:51

確かに・・・・
ウチの死んだ婆さんは「おつよ」って言っていた。

たぶん自分も子供の頃は「おつよ」と言っていたと思うが、今は「みそしる」だなぁ

ウチの母親は、味噌汁の具は大きくて多いほど良いもんだという刷り込みがあるせいか
帰宅が遅くなったときなど、山盛りの具に申し訳程度の汁しかない味噌汁になっているときもある
もうちょっと加減しょうよ > お母ちゃん

投稿: とら | 2013年8月27日 16:53

とらさんへ

味噌汁はというくらいですから、「汁もの」なので、せめて半分以上は汁がないと困りますよね

投稿: 玉井人ひろた | 2013年8月27日 18:20

おみいのおしい・・・・聞いたことありませんね。「おしい」とは言うかもしれないなあ。聞いたような気もしますけど・・・わが家、主人一人が味噌汁党で、一人分作るのはおいしくないですねえ。大きな鍋にどっぷりといろいろ入れてこそお味噌汁はおいしいです。

投稿: 山口ももり | 2013年8月31日 08:39

山口ももりさんへ

たぶん一部でしか使われていないんだと思います。

投稿: 玉井人ひろた | 2013年8月31日 13:39

こんにちは。

二度ほど有意義なコメントを頂いた者です。ありがとう御座いました。

当方(子供の頃)では神奈川県の平塚で暮らしていました。

今は亡き母親は宮城の仙台出身でした。その時は味噌汁を「おつけ」と呼んでいましたね。

「おみおつけ」を略して呼んでいたんだと思っていましたが・・本当は・・分かりません?

投稿: JACKS | 2013年9月 2日 08:27

JACKSさんへ

仙台出身では、「おみおつけ」を略したんじゃなく本来の「御付け」を言っていたと思われますね

投稿: 玉井人ひろた | 2013年9月 2日 08:37

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