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2013年8月30日 (金曜日)

パスチャライズ牛乳

花粉症に関する多くのサイトで「牛乳は花粉症の症状を悪化させる」などとされています。
これは、牛乳に含まれるタンパク質が十分に分解できていないまま吸収されると体はアレルギー反応を引き起こしてしまうからなんだそうです。

じゃ~ほんとうに牛乳が悪いのかと言うと差に非ず、根本問題は牛乳を十分に分解できない体質が問題なのだそうで、飲んでもアレルギーを起こさない体質を作ることが大切なんだそうです。

そんな体質を作る牛乳が有るのか?・・・有るんです。

それがフランスの細菌学者パスツール氏が発明した殺菌法で作られる「パスチャライズ牛乳」または「パスチライズド牛乳」と言われるものです。

”パスチャライズ”とは、パスチャライザ-という特殊な釜を用いての伝統的な殺菌方法で、牛乳に優しい温度で殺菌し、手間と時間と真心をかけて作られています。
その製法によって、本来牛乳の持つ特性=自然乳酸菌類・カゼイン・イオン化カルシウム等=を限り無く損なわないようにすることが可能になっている、日本では「低温殺菌法」と言われるものです。

日本国内の牛乳の殺菌法はその時の処理温度でだいたい次のような段階に分かれます。

  1. 「135~150℃で3~5秒殺菌処理」のLL殺菌法(超高温減菌法)。消費期限90日ぐらい(LLとはロングライフの略
  2. 「120~130℃で3秒殺菌処理」のような超高温殺菌法、消費期限10日ぐらい
  3. 「75~85℃で15秒殺菌処理」のような高温殺菌法。消費期限4~5日ぐらい
  4. 「65℃で30分殺菌処理」のような低温殺菌法。消費期限2~3日ぐらい

バシチャライズは欧米の市販牛乳では主流といわれているこの方式ですが、日本では「殺菌工程にとても時間がかかる」、「良質の原乳が必要となる」、そして先に示したように「消費期限が極端に短い」という理由のため大手の乳業メーカはほとんど手がけていないのが現実です。

「じゃ~、日本では無いのか?」というと、農協系を中心とした地域単独のメーカの一部商品や観光牧場で販売されている商品で、限定的ではありますが、ちゃんと製造されています。

ただし、その製法は“日本式バスチャライズ牛乳”になっています。

それは、殺菌温度は3番の「75~85℃」の高温殺菌と同じなのですが、その時間が15秒じゃなく「15分間」と長いのです(メーカーによって差がある)。

これによって、限りなく欧米のものと同じ栄養成分にし、消費期限を7日くらいに伸ばすことができ、商品化されました。

Img_1906

しかしながら、その数は少なく売り場で探すのは容易ではないのが現状です。福島県内では「会津中央乳業(株)」で製造販売されている「会津のべこの乳(ちち)」という商品だけでしょうね。http://aizumilk.com/commodity.html

少し、割高ではありますがおいしい牛乳です。ただ、わりだかで大手メーカーには負けているせいか消費期限が迫ったののがどうしても多くなっています。

残念です。

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コメント

よいお話しをお聞きしました。
ぜひ会津中央乳業さんへ行っておいしい牛乳を飲んでみたいですね。

投稿: koji | 2013年8月30日 (金曜日) 21:20

kojiさんへ

そこまで行かずとも、地元の(本宮)市内のスーパー各店に置いてありますよ。

投稿: 玉井人ひろた | 2013年8月31日 (土曜日) 13:38

低温殺菌は私が子どもの頃飲んでいた牛乳がそうでした。
そしてその頃からホモゲナイズドの表記もありました。
ホモゲナイズドされていない牛乳も入手は難しいようですね。

投稿: もうぞう | 2013年8月31日 (土曜日) 20:34

もうぞうさんへ

どうしても生産に時間がかかるのは敬遠されるようで、ましてや消費期限が短いのですから返品ばかりになっちゃいますからね

投稿: 玉井人ひろた | 2013年8月31日 (土曜日) 21:07

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