東京・マドリード・イスタンブール・大成建設・原発
巨額が動く国家プロジェクトの建設は「鹿島建設、清水建設、大成建設、竹中工務店、大林組」という5大ゼネコンが100%受注しています。この5社を称し「スーパーゼネコン5」という言い方をするようです。
←は、国内の原子力発電施設の建設を担当したゼネコンの図ですが、これを見るとそのスーパーゼネコン5社の受注率100%という凄さが判ると思います。
その五社の内、きょうは‘旧大倉財閥’のゼネコン「大成建設」のことですが、なぜかオリンピック招致争いをする日本を含めた3ヶ国に関係があるのです。
大成建設の山内隆司社長は5月に安倍総理がロシア・中東訪問に随行したのですが、日本が優先交渉権を獲得したトルコの原子力発電所建設プロジェクトについて「(東日本大震災の経験を活かし、日本と同じく地震国のトルコにおいて)地震や津波に対して、より安全な原発の建設に貢献したい」と、日本の高度な技術力を生かした建設を強調する記者会見を行ったそうです。
実は現在、大成建設はトルコのイスタンブールでボスポラス海峡横断鉄道トンネル工事を施工中で、(総額2兆円予想の)原子力発電所建設もそのコネクションから請け負うことになっているようなのです。
もし、イスタンブールにオリンピックの誘致が決まったらまた工事を請け負う可能性と、トンネル工事が注目され、大成建設の株価上昇も期待できるのです。
スペインのマドリードと大成建設の関係はと言うと、これもすごいコネクションが有るのです。
平成15年(2003)完了した六本木にある「駐日スペイン大使館」は大成建設が行いました。
大使館と言うのは治外法権が伴う建築のため、ちょっとした間違いも許されない難しい施行になるそうです。
そのため、大成建設は事前に諸事項の調整や確認の必要性を感じ‘マドリード’に何度も社員を派遣したりして準備し建設を完了させた経緯が有り、マドリードにも多くのコネクションを持っているようなのです。
つまり、もしマドリードにオリンピックが誘致されても大成建設には建設の仕事が舞い込む可能性が非常の多いらしいのです。
もちろん、東京なら国内ですから何かしら仕事が回ってくることは確実で、何処の候補地になったとしても大成建設にとって設けられる可能性が非常に高いのだそうです。
「そんなにうまくいくものか?」と、思う人もいるでしょうが、スーパーゼネコンのなかで大成建設はなぜか?創価学会の仕事をほとんど請け負っている事実が有りまして・・・今の連立与党の2党を見れば「あっ!そうか・・・」と納得する人が居るかと思いますね。
ちなみに東京電力福島第一原発は鹿島建設が手がけましたが、現在鹿島建設の他に除染などの作業の50%ほどを大成建設が元請として参入しています。
大手ゼネコンとは、国家的建築施設では建てても壊れても儲かる仕組みのようです。
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コメント
わが家、長く建築関係に生活基盤を置いてきました。実際、大手は絶対的に強いです。しかし、一方、海外での企業展開には政治的にも、経験的にも相当の底力がいると思います。私としては頑張ってほしいです。
投稿: 山口ももり | 2013年9月 7日 (土曜日) 09:09
山口ももりさんへ
仰る通りです。そのためにいろいろな癒着問題が出るんだと思います
投稿: 玉井人ひろた | 2013年9月 7日 (土曜日) 10:12