線香が表す意味は深い
秋彼岸で、墓参をした方が多かったともいますが、その時に必ずつきものの線香に火が付いた状態に深い意味があることを知っているでしょうか?
下から地、水、火、風、空をあらわし、大地から水を得て生育し、火して風となり空中に溶け込む、それはやがて雨水となって大地に戻りまた繰り返される永遠につきることない自然界の無常観や魂の不滅を表す、「魂の輪廻転生の世界」を表している。(五輪塔や卒塔婆頭部の五段の刻みも同じ意味)
つまり、形のある線香が火をおびて香りを発しながら煙(風)のゆらぎとなって中有(中陰)すなわちあの世とこの世の間に消え、溶け込んで行くすがたを表しているというのです。
そう考えると、近年よく売られている「煙の少ない線香、ほとんど出ない線香」というのは、本来の意味からすれば少し違うようですが、あの煙の汚れもすごいものでしょうがないですよね。
線香を墓前に供えるという行動こそが大事でしょうね
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コメント
本当に深いんですねぇ!
こういう機会に(お彼岸とか、お盆とか)振り返ってみるべきですね!
投稿: 空 | 2013年9月23日 22:08
ちかごろは煙が出ない・匂いがしないお線香らしからぬ“気持ちだけお供えする”お線香もあるようです。とてもいい勉強をさせていただきました。
投稿: koji | 2013年9月24日 05:00
空さんへ
私の想像では、線香を供えるという習慣が先に有って、それに出家者の思いを後説として付けたんだと思いますが、意味は深いですよね。
kojiさんへ
時節とともに形は変われども、本来の意味を知っておくことは大事ですよね
投稿: 玉井人ひろた | 2013年9月24日 07:09
なるほど、原始人間が火を使うようになってから、
そこに生命の輪廻転生の仏教思想が
生まれてきたというわけですかなぁ。
お線香もそう考えると、意味深い。
お墓の前では、お線香を炊いても
我が家の仏壇では、火事を恐れてつけても
間もなく消してしまう。
お彼岸の時くらい、しばしゆっくり灯してみましょう。
情報をありがとうございました。
仲間にも吹聴します。
投稿: あね | 2013年9月24日 08:12
あねさんへ
わが家の仏壇では、燃焼時間が短時間の短い線香を使っていますよ。
投稿: 玉井人ひろた | 2013年9月24日 17:01
線香の意味も深い物がありますね。我が家では、火災防止のため線香は寝かして拝みます。線香を置く容器も(線香立て)も横長です。最後まで火がつきます。
投稿: 吉田かっちゃん | 2013年9月24日 17:42
吉田かっちゃんへ
わが家も墓前は横置きで、仏壇は立てます。天台宗の菩提寺は横でも立てでも良いようです。
浄土真宗などは横置きが本来のようですし、どちらでも良いようですね
投稿: 玉井人ひろた | 2013年9月24日 18:00
寝かせた場合も同じ意味なのでしょうか?
投稿: もうぞう | 2013年9月24日 19:06
もうぞうさんへ
同じなんだと思いますよ
投稿: 玉井人ひろた | 2013年9月24日 19:13