日本一綺麗な‘1級河川’=荒川(福島市)
先月の8月18日の報道で、ふくしま県の県庁所在地である福島市の市街地を流れ、1級河川の指定になっている「荒川(あらかわ)」が、全国163本の1級河川を対象に国土交通省が昨年実施した水質調査によって、3年連続で水質の良さが全国1位となったことが県内に知らされました。
全国1位になったのは全国で9河川で、福島市の荒川はその中の1つですが、東北地方だけの1級河川の中で見れば、10年連続で単独1位の座を維持できました。
この荒川の河川沿いには、広大な公園である「四季の里」があり、そこに隣接する「あづま総合運動公園」には日本陸連公認のクロスカントリーコース、日本サッカー協会公式試合公認サッカー場、日本プロ野球公式試合公認野球場等々の施設を有して、市や県がとても力を入れて環境整備をした河川沿いになっています。
秋には芋煮会が盛んに行われる河川敷も整備されまして、毎年多くの団体や家族が利用していましたが、原発事故以来その姿は激減しました。
福島県発表の環境放射線モニタリング調査で荒川の川底の‘泥’から(阿武隈川合流前)で放射性セシウムが1kg当たり8800ベクレル検出されていることは事実です。
ただ、県によると「水質からは検出されていない」という話になっています。
これらの「全国1位」と「川底のセシウム量」の、どちらも公的発表をどう考え捉えるかは、個人の判断に任せますが、河川周辺の空間放射線量は国が安全と定める数値になっているために、相反する意見が、同じ県民同士で喧々諤々の論争の種になっていることも事実です。
どちらも、同じ目的のために、同じものを守るために正反対の意見をぶつけ合う、悲しい現状が、福島県内では何十年続くのでしょうかね)
‘おまけ’
{河川法で区別される河川、それ以外の川}
河川は、とても複雑に区分され、管轄もとても複雑に区分けされている、とても面倒なものとなっています。知らない方のためにだいたいのことを記してみたいと思います。
<水系別>
- 1級水系・・・国土交通省が直接管理する河川
- 2級水系・・・1級水系以外で、都道府県知事が管理する河川
- 単独水系・・・1級水系、2級水系以外の水系で市町村が管理する(河川法外)河川
<級 別>
- 1級河川
1級水系の河川の中で、国土交通大臣が特に重要と判断し指定した河川(国の管轄) - 2級河川
2級水系の河川の中で、都道府県知事が流域の市町村の意見を聞いた上で選定し、指定した河川(都道府県管轄) - 準用河川
1級・2級河川以外の法定外河川の内でも2級並みの扱いをする市町村管轄の河川 - 普通河川
「準用河川」以外の河川すべての市町村管轄の河川
※、「準用河川」と「普通河川」は、「1級水系」と「2級水系」の水源部分の小川も含まれる。
解り難いですね。つまりは、自分の近くを流れる川がどれになっているかは役所に行って聞かないと確認できないということです
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コメント
1級河川は、標識が出ているので、大体分かります。
2級河川標識もたまに見ることがあります。
その他は見たことがありませんね。
そんなのがあるんだ?てな感じですね。
投稿: もうぞう | 2013年9月 5日 (木曜日) 07:16
もうぞうさんへ
水源あたりは普通河川に分類されるようです
投稿: 玉井人ひろた | 2013年9月 5日 (木曜日) 22:15
一番つらい、しかし、目をそらしてはいけない問題ですねえ。私にはどちらもよくわからないんです。
投稿: 山口ももり | 2013年9月 6日 (金曜日) 08:27
山口ももりさんへ
専門家ですら、何十年経っても解らないのですから我々が理解するのは難しいです。
投稿: 玉井人ひろた | 2013年9月 6日 (金曜日) 12:10