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2013年10月23日

藤原の効果(ふじわらのこうか)

気象現象には数少ないが、日本人の名前が使われた現象理論が存在しています。それが「藤原の効果=Fujiwhara Effect」(藤原効果ともいう)という現象です。

これは大正10年(1921)に理学博士であり気象学者である「藤原咲平(ふじわらさくへい氏」が提唱した気象現象ですが、簡単に言うと複数の‘熱帯低気圧(台風など)’が最接近しほぼ同じ場所になったときに、その複数の熱帯低気圧が予想が難しい複雑な動きを見せることを紹介したものです。

まさに、いま日本に向かっている台風27号と28号の状態がそれで、ネット上でも「台風27号と28号が重なったら、どうなるの?」というような不安を訴える疑問が多く飛び交っています。

「藤原効果」では、台風の場合は重なり一つになることは極々稀なことで、極端に片方が弱く小さい台風の時に限って起こる現象だそうです。

ですから、今回のように27と28号は強さがほぼ同じなので一つになって、もっと強力になるということは無いようです。
そのかわりに、その逆の‘二つが打ち消し合って消えてしまう’という現象も、残念ながら起こらないそうです

ただし、二つの台風が接近した場合どちらかの台風、特に東側ですから台風28号が複座雨な動きをする可能性があるようです。

最も最悪な動きをした場合、27号の周りを反時計回りに動いて、28号が上陸してしまう場合のようです。

いずれにしても、私の父親が生まれたころの大正時代にこの現象を認識していた日本の気象学はすごいですね。

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コメント

その頃の方が、より人間的な且つ実用的な学問のような気がしますね?

投稿: 空 | 2013年10月23日 19:48

空さんへ

気象衛星も無い時代の方が、人々は自然の変化に鋭敏だったのかもしれませんね

投稿: 玉井人ひろた | 2013年10月23日 19:54

藤原効果はこの度すっかり有名になりましたね。
素人考えでは、やはり勢力が倍増するとか?そうでなければ、打ち消し合うとか思ってしまいます。

投稿: もうぞう | 2013年10月24日 07:07

もうぞうさんへ

そう思いますよね

投稿: 玉井人ひろた | 2013年10月24日 07:09

なんとなく、大黒屋光太夫の話を思い出して台風予想を見ていました。伊勢、白子の浜を穏やかに船出して・・・あの当時、台風がどううごくかなんて想像できなかったでしょうね。

投稿: 山口ももり | 2013年10月25日 10:49

山口ももりさんへ

いやいや、もしかして知る術を持っていたかもしれませんよ

投稿: 玉井人ひろた | 2013年10月25日 11:30

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