やはり、日本政府は交渉力が弱い
今年4月、わたしが↓のような締めくくりの言葉でアップした記事が有りました。
https://iwasironokuni.cocolog-nifty.com/komiti/2013/04/post-3.html
>・・・今回選挙で衆議員に当選した自民党員の人数は約260名、その内TPPの参加や交渉に反対を訴えて当選した自民党議員は200名以上に上ります。
この200名の代議士先生たちは、参議院選挙までにどういう説明を仰るのでしょうかね?
その後に行われた参議院選挙でも自民党は大勝でした。
TPP交渉は進み、自民党政府はTPP交渉でを扱う「市場アクセス」の分野において、農産物主要5種目だけは守ることを命題・公約としていました。
その5種目とは↓
- 米
- 麦
- 乳製品
- 牛・豚肉
- 砂糖やデンプンなどの甘味資源作物
特に、5種目すべてにおいて生産と販売量が日本一である北海道においては、他県とは比較にならないほどの深刻で死活問題でしょう。
自民党はここにきて、この五種目についても“加工したものなら対象ではない”と言う方向になってきました。これは、日本の食生活に切っても切れない醤油や味噌、そして酒類などの原料ですから、生産者にしたら完全な裏切り行為になろうかと思います。
ただしです。
実は今現在でも、米だって加工した物なら莫大な関税の対象にはなっていません。
ですから業者によっては、安い米を仕入れ現地で味噌の基などに加工して国内に入れて販売しているところもあります。
しかしながら、それはまだ少ない例でTPPで強く日本に迫っている農産物生産国では、加工品ならOKとなれば完全に国家主導で売り込んでくるはずですし、そうなった場合の具体策はまだ日本には無いと思われます。
お決まりの「(農地荒廃を即す)補助金制度」は、役に立たなことは生産者がよく知っています。
あらためて、締めの言葉をきょう言いましょう。
民主党・野田総理が表明した交渉参加に反対や、TPPへの参加そのものに反対を訴えて衆議員に当選した自民党代議士の数は200名以上で軽く7割を越しますが、その方たちは今どういう心境でいるのでしょう?興味津々です
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コメント
原発事故で東北の文化や産業を壊し、今度はTPPで北海道を始めとする食文化を台無しにする積もりですか?商社の論理、大企業の理屈だけでは、日本の大切なものは守れません!いい加減、金が優先する考え方は止めて欲しい

震災が教えてくれた筈ですよね、金では買えない金には替えられない大事なものが沢山あるのだと言うことを
投稿: 空 | 2013年10月 8日 (火曜日) 22:23
ほんと、その党に所属する方々は節操と
言う言葉をふみつけにしても平然としているのやも。
あるいは、こそこそと議席さえ得られれば、
お山の大将・・と構えられる腹黒人かも。
空さんのいうとおり、
TPPは国の形を変えるといわれるほど、
私たちの生活に影響を与えます。
食料自給率は39%から13%になり、
食料価格はここ10年で2・3倍。食料危機に
対応するにはどうしたら?
国土が荒廃し、環境を守る大切な機能、
洪水防止、土砂崩壊防止、水質浄化、生態系保全
など、年90兆円もの効果が失われる
といいます。
投稿: あね | 2013年10月 9日 (水曜日) 00:00
空さんへ
日本の主要産業はなっと言っても自動車関連業界です。そこがTPP参加を強く押して関税撤廃を望んでいる以上、政府としては外国から最も要求が多い農産物自由化は拒めないのは理解できないわけではないですが、選挙の時に「反対」とか「農産物は例外」だとか言わなければ良いのです。対処の具体策を言えばよかったのです

あねさんへ
アメリカとのFTA締結で、莫大な補助金を使っても韓国で農林水産業がどれだけ痛い目に合っているか。
知っていての行動だったんですから、素晴らしい具体策は準備しているのでしょう。
そうでないと、ただの“二枚舌集団”と言われてもしょうがないです
また総理大臣だけを替えて逃げるのでしょうか
投稿: 玉井人ひろた | 2013年10月 9日 (水曜日) 16:44
「絶対に守りたい、5品(種)目」
とアナウンスしています。
例えば、「その内2種目を妥協するから、せめて3種だけは・・・」
と言う、交渉術?だったりして。
本当のところはもちろん分かりませんけどね。
国民を欺くなってへっちゃらですからね。
投稿: もうぞう | 2013年10月 9日 (水曜日) 18:52
もうぞうさんへ
良く(?)言えば、そういう人格の人じゃないと政治家には向かないということでしょうかね
投稿: 玉井人ひろた | 2013年10月 9日 (水曜日) 19:08