中国ではなぜデモが多いのか?
中国で放送されているNHK海外放送のニュース番組がきょう29日昼に、天安門前で28日に起きた車突入をトップで伝えたところ、突然画面が真っ暗になって、約2分間中断されるということが起こったそうです。
天安門への車突入は、少数民族のウイグル族の関与が疑われているらしく、少数民族問題は中国にとって深刻で微妙な政治問題なので、当局がNHK放映を強制的に中断したと考えられています。
中国ではこのような少数民族などの抗議デモが頻繁しています。その数は年間数百とも言われるほどで、ほぼ毎日どこかで起きているというから、政府への不満は大変なものなので有ることの証拠です。
なぜ、そうなるのか?そのキーワードは中国の‘政治家の選ばれ方’と、その‘人数’です。
2012年調べによると、中国の総人口は『13億4133万人』、そのうち中国共産党の党員数は『約8513万人』、つまり中国共産党員数は中国での人口比率になおすとたったの6.3%足らずと言うことになります。
さらに、その共産党員のなかで選挙権を有している人数は約6930万人、これは総人口から見れば全体のたった5%の共産党員によって中国の政治家(中央委員会委員)が選出されていることになります。
「えっ!」と思ったことでしょうが、なんと・・・中国では同じ中国の国民でも、共産党員以外は政治に参加することができない仕組みなのです。
もっと解りやすく言うと、中国では共産党に入党しないと選挙権が与えられないのです。
つまり、今の中国の政治家(中央委員会委員)は共産党員の中で選挙権を持つ極々一部の人々によって国の政策が作られ運営されているのです。
『共和制』というのを広辞苑で調べるとこうあります。
- 主権が国民にあり、国民の選んだ代表たちが合議で政治を行い、国民が直接・間接選挙で国の元首を選ぶことを原則とする政治形態の一つ。
さすれば、共和制の「中華人民共和国」では「中国共産党員以外は“国民に非ず”」ということになるわけですが、違いますかね?
ですから、中国総人口の95%近くになる約12憶6000万人もの人々は、中国政府に不満を持っていると言っても過言ではないのです。
その人達が、不満を訴える方法は抗議デモしかないわけですから、デモは毎日起こっても不思議ではないでしょう。
それでも聞き入れられなければ、過激行動で知られるウイグル族などの中にはあのような自爆テロのようなことをしてくる者が現れるのもうなずける話です。
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コメント
そうなんですか~?!
すると選挙制度の初期の日本のように金持ちでなければ選挙民ではないのと似たり寄ったりでしょうか?
話は全く違うのですが、
玉井人ひろたさんにお訊きしたいことがあるのです…他ならねヒオウギのことですが、これは差し芽というか差し木は効くのでしょうか?
投稿: 空 | 2013年10月29日 (火曜日) 18:01
空さんへ
ヒオウギは、挿し芽も挿し木も無理だと思います。
今頃はたくさんの種ができているはずですから、それで増やすか、同じく今頃に小さな芽が出始めている根を分けるのが一番です
投稿: 玉井人ひろた | 2013年10月29日 (火曜日) 18:14
そうなんですねぇ!今年やっと咲いたうちの一本が風のせいか?祭りの混雑のせいか?さっき根元から折れたのを発見しました
急いで土に差し込んだのですが、やはりだめですか!
投稿: 空 | 2013年10月29日 (火曜日) 18:35
それはまた意外な数字ですね。
びっくりしました。
もっと民主化しなくてはだめですよね。
投稿: もうぞう | 2013年10月29日 (火曜日) 19:49
空さんへ
増やすんじゃなく、折れたんですか。それなら、来年またその根から新たな芽が出てきますから心配ないですよ。わが家では、根元から刈り取りますよ。

来年を楽しみにお待ちください。
もうぞうさんへ
まったく驚きの数字ですよね。これで、よく革命が起きないものです
投稿: 玉井人ひろた | 2013年10月29日 (火曜日) 20:44
そりゃあ、民衆の力・・・暴力的な力で軍閥や大金持ち、日本軍に勝ったと宣伝教育したんだから、自分の頭に火の粉がかかるのも当たり前でしょう。
投稿: 山口ももり | 2013年10月31日 (木曜日) 06:49
山口ももりさんへ
そうですよね。崩壊するほどの暴動が起きないとは言えない国家です
投稿: 玉井人ひろた | 2013年10月31日 (木曜日) 18:06