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2013年11月27日 (水曜日)

ふくしま県内‘市町村選挙’の結果だけ見れば・・・

今年、平成25年(2013)はふくしま県内では任期満了や辞職などの理由で市町村長選挙が10の市町村で行われました。

その10市町村名と、改選理由は次の通りです。

  1. いわき市 ⇒ 任期満了
  2. 郡山市(こおりやまし)⇒任期満了
  3. 二本松市(にほんまつし)⇒任期満了
  4. 福島市(ふくしまし)⇒任期満了
  5. 小野町(おのまち)⇒任期満了
  6. 富岡町(とみおかまち)⇒任期満了
  7. 会津坂下町(あいずばんげまち)⇒現職の辞職(体調不良
  8. 西会津町(にしあいずまち)⇒任期満了
  9. 双葉町(ふたばまち)⇒現職の辞職(不信任決議の結果
  10. 大玉村(おおたまむら)⇒任期満了

この10の選挙によって、平成23年(2011)の東日本大震災と原発事故の対応にあたった現職のうち西会津町のたった‘1人’だけが残り、9人の新人の市町村長が誕生しました。

つまり、形の上では新人当選率90%という未だかつてない結果になりましたが、もっと詳しく当落内容を説明すれば次のようになります。

  1. いわき市⇒ 現職落選
  2. 郡山市 ⇒ 現職落選
  3. 二本松市⇒ 現職落選
  4. 福島市 ⇒ 現職落選
  5. 小野町 ⇒ 現職落選
  6. 富岡町 ⇒ 現職落選
  7. 会津坂下町⇒ 無投票で新人当選(現職は勇退
  8. 西会津町⇒ 現職が再選
  9. 双葉町 ⇒ 新人当選(不信任可決の現職は寸前に出馬辞退
  10. 大玉村 ⇒ 無投票で新人当選(現職は引退

見ての通り、見ての通り現職が選挙で6人も負けていることになっています(双葉町長の不信任決議での現職不出馬を含めると7人)。

これを受け、全国放送局やマスメディアは「震災後の原発事故による除染などの処理について、ふくしま県民の行政への不満の表れの結果だ」などと騒ぎ立てています。

それは、地元のことを調べもしないで報道しているマスコミのほとんど低俗な憶測に過ぎないことは、地元で暮らしているかなりの人には判るはずです。

郡山市やいわき市は元々市長が長続きしないところであり、二本松市は議会が有力な候補者を出せればいつでも政権交代がなる状態まで現職のスキャンダルが多かったし、他の地域も過去の選挙は無投票か、ほぼそれに近い(共産党しか出馬しない)選挙だったもので、ようするに皆交代時期に来ていたというほうが、もっとも近い状況です。

震災はたんなる切っ掛けで、それが要因などという単純なものではないと私は考えています。

全国紙とは取材力が不足過ぎなのに、100%知ったかのようにして視聴者や読者を“惑わすの”がお仕事なんでしょうか?

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コメント

そうだったんですか?
私もまんまとだまされました。
でもま~その方が記事として面白いとの判断も・・・

投稿: もうぞう | 2013年11月27日 (水曜日) 19:17

もうぞうさんへ

記事としては面白いことは間違いないです

投稿: 玉井人ひろた | 2013年11月28日 (木曜日) 12:33

会津、特に奥地は放射能被害などほとんどないと思いますが、福島県というだけでいろいろ風評被害の影響はあるのでしょうか。

新潟方面への帰省のため磐越西線は何度も利用しています。もちろん上越線経由が最短なのですが、昔は郡山経由上野行きなどというのがあった時期もありました。

大雪で上越線が不通になると、同線用新型車両がそのまま、磐越回りの寝台急行になったりして。とにかく、会津には福島や浜通りとは違う風土があるように感じました。

投稿: ましま | 2013年11月30日 (土曜日) 09:41

ましまさんへ

会津は、全く違いますね。喜多方などへいくと同じ福島県民ですが、言葉あまり判りません

投稿: 玉井人ひろた | 2013年11月30日 (土曜日) 11:28

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