サケ(鮭)と、マス(鱒)の違いは・・・“無し”
食品偽装問題から、とんでもない規制ができそうな気配ですね。
テレビで取り上げられたのが「トラウトサーモン(サーモントラウト)」という製品ですが、これは和名にすると「ニジマス」なのでそういうふうに表記するようになるかもしれないそうですね。
昔から販売されている「鮭缶」には「カラフトマス」が使用されていますが、これも鮭缶に鱒しようだから「鱒缶」にしないといけないのでしょうか?
それはともかく、「鮭(サケ)」と「ます(鱒)」の違いはなんでしょう?改めて問われると、その違いを説明をできないと思います。
実は生物学的には、双方とも「サケ目サケ科サケ属」で明確な区分はありません。
欧米では明確な区分があります
- さけ ⇒川(淡水)から海に出て、また戻ってくる種
- ます⇒海へ出ることは無く、川にしか住まない種
この区分の仕方は現在日本国内で使用されているようですが、そうなると海に出て川に戻ってくるカラフトマスは「マス」ではなく「鮭」になるわけで、ですから日本では「からふとます」は鮭として缶詰にされています。
ところが鮭より鱒は一段下に見ている日本人が多く、特に高齢者はカラフトマス使用の鮭缶を見て「なんだ、これは鮭缶じゃない。偽物だ」という人がけっこう多いのです。
この方たちにはどんなに説明しても理解をしてもらえない経験をしています。
区分け、種類分けが大好きな国民性の日本では、今回の規制でとんでもない誤解表記が増えそうで、恐ろしい気がします
マッシュルームは和名にすると「つくりたけ」なので、そう表記するのでしょうか?
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コメント
鮭も鱒も北の地方の魚なので、鮭の切り身しか見たことがありません。鱒は海に出ないのですね。琵琶湖の鮎と同じですね。
投稿: 吉田かっちゃん | 2014年2月 1日 11:39
吉田かっちゃんへ
そちらではマスの仲間のニジマス、鮎、ヤマメなどは珍しいのでしょうか?
投稿: 玉井人ひろた | 2014年2月 1日 12:13
比較的小型の鮭を鱒と言う場合が多いですけどね。
投稿: もうぞう | 2014年2月 1日 20:30
もうぞうさんへ
日本国内だけだと、その通りですね
投稿: 玉井人ひろた | 2014年2月 1日 21:37
鮎は昔からいます。やまめは山奥でしか見ません。養殖もそうです。
投稿: 吉田かっちゃん | 2014年2月 3日 12:12
吉田かっちゃんへ
やはりこちらと同じなんですね
投稿: 玉井人ひろた | 2014年2月 3日 18:29
先日読んでた本にもパプリカも唐辛子・・・語源は一緒なんだそうです。
投稿: 山口ももり | 2014年2月 7日 08:59
山口ももりさんへ
今日の報道で、ニジマスは鮭と表示して良いようなことになったようですね
投稿: 玉井人ひろた | 2014年2月 7日 10:12