食えぬなら燃料へ
東日本大震災が起きてからちょうど1年目にあたる平成24年(2012)3月16日に、福島県は県議会議長名(斉藤健治議長)にて、(民主党政権)当時の野田総理大臣と各担当大臣あてに「福島バイオマス循環システム」の構築を求める意見書が提出されました。
これは、「放射能に汚染されてしまった農耕地、特に水田で作られる米などは食料として販売されることが困難であるなら、これをバイオ燃料の原料として利用できないか?」という発想から生まれました。
1月14日、全町避難の富岡町で収穫されたコメから作ったバイオ燃料を利用して耕運機やスクーターを動かす実証試験が避難先の郡山地区で行われたことが報道されました(富岡町は、郡山地区、三春町地区、大玉村地区の3区に別れている)。
富岡町内の農家でつくる「ふるさと生産組合」と町アグリ環境協議会の主催で、エネルギー作物栽培による被災農地の健全化や六次産業化などを目的として、「キリン絆プロジェクト」の助成を受け、昨年秋に町内で収穫したコメをバイオエタノールに加工したそうです。
燃料タンクなどを改良したスクーターや耕運機にバイオエタノールを補給し、関係者が試験走行し、支障無く走行できたようです。 (耕運機には、ガソリン燃料にバイオエタノール3%程度を混ぜた燃料)
同じことは川内村などでも行われていますが、米でバイオ燃料できるといことに新鮮な驚きが有りました。
TPP問題も含め放射能に関係なく、穀物の多目的利用研究と言うのはこれから日本全体で考えなければならない重要な事案である気がします。
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コメント
バイオエタノール、つまり広い意味でのアルコールですが、一昔前ガイアックスとい名称で、売り出したことがありますよね。
ガソリンではないとの主張でガソリン税がかからなかった。
それで安く販売できたんですね。
ところが面白くない人たちがいました。
アルコールはエンジンを傷めるとのことで、消え去りました。
これはエンジンをアルコール対応型にすればOKらしいのです。
資源の少ない国です。利害関係だけではなくもっと大きな視点で物事を見るべきでしょう。
投稿: もうぞう | 2014年1月16日 19:58
もうぞうさんへ
その時に国の英断が有れば良かったんですが、まだ考えもしなかったんでしょうね
投稿: 玉井人ひろた | 2014年1月16日 22:55