ささらほうさら
元日の昨日にNHK正月時代劇でテレビドラマ化され放送された、宮部みゆき著の時代小説『桜ほうさら』(さくらほうさら)と言うのを視ました。
なんともほのぼのとして、そして悲しい時代劇で、面白かったです。
このドラマのタイトルは我が村にも何度も来ている市毛良枝さんが演じる主人公の母が、郷土である甲州(山梨)弁を主人公に教える最初の場面で出て来る「ささらほうさら」という郷土言葉が基になっています。
その言葉を知った主人公が「とてもいい言葉」と感動する場面でした。
ドラマ中の説明では「‘ささらほうさら’とは、大変なことがあったという意味ですよ」というような説明を母が息子にしていましたが、その様子を視ていてすぐに私の地域にほぼ同じ言葉があるのに気が付きました。
私たちの地域で言う「さざほざ」が、それです。そして、その言葉と類似することばが沢山あることが判りました。
- ささほさ
- ささほうさ
- ささらさっぽう(簓先穂)
- ちゃちゃほうさ(茶茶ほうさ)
- ちゃちゃほうちゃ(茶茶ほう茶)
2番は江戸や遠州(静岡)では使われていたようです。
意味は殆どおなじで「大変なこと、無茶苦茶、散々なこと」というようなときに使う用です。
つまり、我が村の「さざほざ」も江戸時代のころなら‘標準語’だったようで、面白い言葉の発見になりました。
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コメント
私もよく「さざほざ」は使いますが、由来は知りませんでした!ありがとうございます(^o^)/
それにしても大体の似たような言葉が茶と関わっていることが面白いですね?
投稿: 空 | 2014年1月 2日 19:04
なぜか最近は、時代物を見なくなりました。
投稿: もうぞう | 2014年1月 2日 19:38
空さんへ
サザホザは、もとは方言じゃなかったようですね

もうぞうさんへ
最近の時代劇は実史にこだわり過ぎなのかもしれません
投稿: 玉井人ひろた | 2014年1月 2日 20:20
私もそのTVをみました。宮部みゆきさんらしい、思いがけない設定がいっぱいでした。関西ではその言葉は思い当たりませんが、響きはきれいで大変な感じはしませんね。本年もよろしくお願いいたします。
投稿: 山口ももり | 2014年1月 3日 08:47
山口ももりさんへ
東日本に多い言葉のようですね
投稿: 玉井人ひろた | 2014年1月 3日 09:56