公の除染費用が個人宅に請求された・・・大玉村
小泉元首相が昔言った「世の中には‘まさか’という坂がある」とはよく言ったものです。我が村に、そのまさかの事が起こってしまいました。
福島県の安達郡大玉村(あだちぐんおおたまむら)が発注した除染作業で、それを受注した事業所の下請け業者が、公共事業である除染費用を除染が済んだ住民約20世帯に対し直接請求していたことが13日に判明したというのです。
ここは昨年9月から今年3月末までの工期で玉井(たまのい)地区約80世帯を5工区に分けられて作業が行われた内の1工区で、郡山市の業者が元請となり約1億円で請け負っていたものだそうです。
この元請業者が作業代金を支払わなかったらしく、困った下請け業者が大玉村役場に「元請け業者から代金の支払いがないので、昨年末ごろ住民に直接請求したい」という連絡と共に、工区内の約20世帯に1世帯当たり約30万~百数十万円の請求書が届けられたようです。
これは「作業が完了している」としている下請け業者と、「作業はまだ完了していないから支払いはできない」という元請業者とのトラブルが原因だそうです。
元請業者の言い分は「下請け会社が提出したモニタリングや図面などのデータに不備があり、再提出を求めたが、応じなかった。」というものです。
大玉村としては、下請け会社の作業は12月下旬から中止させていたようで、今後は必要経費として支払い済みの約2千万円の返還などを含め、今月中にも損害賠償を求めて提訴する予定のようです。
ただその内輪もめ末に、その請求が村民に向けられたというのはとても考えられないことで、驚いてしまいました。
国では除染費用を当初の予定は2580億円だったものが、78億円に大きく、大きく、減額することを決めたようです(減額による作業内容の改正指示は無し)。
もうこうなると政府としては除染作業の予算というより、除染作業そのものを無くしたいとしか思えません
国がこれだけ予算を削るいじょう、我が村のように金銭トラブルはこれからまだまだ起こるのでしょうか?
あ~嫌だ!
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