映画・・・「日本沈没」
昨夜のBS放送でやった「日本沈没」を視ました。劇場番は視たことは無かったし、あの東日本大震災を経験した身としてその映画をどう感じるかも興味がありました。
「日本沈没」は昭和48年(1973)に刊行された小松左京原作のベストセラー本を映画化したものですが、昨日見たのは昭和48年に映画化された最初のものではなく、阪神淡路大震災を経験した後にもっと現実的にリメイクされたもので、平成18年(2006)制作の映画です。
監督、樋口真嗣の代表作
脚本、成島出、加藤正人
主人公、小野寺俊夫(草彅剛)
相手役、阿部玲子(柴咲コウ)
子 役、倉木美咲(福田麻由子)
危機管理大臣の鷹森沙織(大地真央)が居るセンターが揺れるシーンは、体中に寒いものが走りました。
そして、日本沈没が宣言される中、救助活動するレスキュー隊が瓦礫の中から子供を救出し、隊員たちが嬉しそうに笑うシーンに涙してしまいました。
1秒間に10回以上も揺れる、経験したことが無いあの揺れ、毎日毎日、日本国中の消防隊員が行き来する姿が思い出されました。
やはり、忘れていない感覚だったんだと、映画を視て確認できた思いでした。
この映画では原作と違い主人公の相手役阿部玲子は阪神淡路大震災で家族をすべて失った設定に変わっていたことはなるほどと思いましたが、主人公の小野寺俊夫が福島県会津出身に変わっていたことに驚かされました。
監督や脚本家はなにか(東日本大震災)予感でもしていたのでしょうか?不思議でした。
昭和47年(1972)八丈島東方沖地震(震度6の揺れを24年ぶりに観測)
昭和48年(1973)小松左京原作「日本沈没」刊行
昭和48年(1973)「日本沈没」映画化上映
平成 5年(1993)北海道南西沖地震(津波によって死者200名以上)
平成 6年(1994)北海道東方沖地震(死者行方不明者11名、住宅全半壊400戸以上)
平成 7年(1995)兵庫県南部地震(阪神淡路大震災、死者6400名以上)
平成16年(2004)新潟県中越地震(新潟県中越大震災、死者68名)
平成18年(2006)リメイク版「日本沈没」上映(東宝映画)
平成19年(2007)新潟県中越沖地震
(死者15名のこの大地震によって東電の柏崎刈羽原発から火災が発生)平成23年(2011.3.11)東北地方太平洋沖地震
(東日本大震災、死者15800名以上、行方不明2600名以上)平成23年(2011.3.12)長野県北部地震
(死者3名を出し栄村大震災とも呼ばれるこの大地震は東日本大震災と同時に起きたため知名度が高くない)
大地震とこの小説・映画、なにか因果関係があるのでしょうか?
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コメント
最初に日本沈没が映画化されたものを見ました。そのころから“プレートテクニクス理論”なんていうのが様々な場面で話題になり出したように記憶しています。もっとも小松左京氏はその理論が打ち出されたのをヒントにこの小説を書いたのだと思います。
日本は沈没することはないということですが、いまだにこの小説が映画化されたり話題になったりするというのは、いかにSF作家:小松左京氏の着眼点が素晴らしかったかということだと思います。
ただ、“玉井人ひろたさん”が列挙されたように、実際にこれほどの地震が頻発するわが国ですから、架空の話では済まされない切実なものがありますよね。昨夜の日本沈没のテレビ放映は見逃しましたが、不思議な因縁のリメイク版をレンタルして観てみようかな。
投稿: koji | 2014年1月13日 06:50
kojiさんへ
原作を読んでいない私ですが、このリメイク版は阪神淡路大震災で実際に起きた各方面の問題点も取り入れたり、かなりリアリティーが増していた気がします。
例えば、荒唐無稽と嘲笑した大臣が真っ先に家族と日本を脱出したり、難民受け入れ先の国であまりにも多い人数のため「日本人難民受入れ反対」のデモが起こったり、政治家が湖民を守るため一見汚いことのようだが合理的な判断をする副総理だったり、東日本大震災の時を髣髴させます
投稿: 玉井人ひろた | 2014年1月13日 08:27
放映自体知りませんでした。
以前TVで見た記憶はありますけど。
すごく科学的だったと記憶しています。
投稿: もうぞう | 2014年1月13日 18:56
もうぞうさんへ
ドラマもやったと思いますが、それらは原作通りのようです
投稿: 玉井人ひろた | 2014年1月13日 19:26