だれにも騒がれることなく、釈放
2010年9月、当時民主党政権下で起きた、中国漁船による海上保安庁の船への体当たり事件はまだ記憶に有ると思います。
逮捕された中国人船長は、日中関係悪化を恐れた当時の政府がほとんど何も調べず、強制送還を支持したことは後になって仙石氏が明らかにしましたが、当時は野党だった自民党を先頭に激しい追及を行いました。
さて話は今月の2月21日(金)のことです。
長崎県五島市付近の日本の排他的経済水域で違法操業していた、 中国浙江省の漁船「浙嶺漁26881」の江雲徳船長ら中国人国籍の乗組員・9人が日本側に拘束されました。
排他的経済水域(EEZ)内では他国の漁船が操業する場合は許可制となっています。
日本も中国、韓国、ロシアとそれぞれの国との間で個別に漁業協定を結んでいて、漁船総数の上限や、船ごとの漁獲量などが細かく定められていて、その漁獲量を越すと違法操業となります。
21日に拘束されたこの中国漁船も操業許可証は持っていましたが、「操業日誌の漁獲量に事実と異なる点がある」とした上記に記載されたような「漁獲量協定違反(過少虚偽記載)」の疑いで拘束されたもようです。
知らなかったことですが、この浙江省の「浙嶺漁26881」のような中国漁船による排他的経済水域内の違法操業は、非常に多いのだそうです。
水産庁九州漁業調整事務所が昨年拘束した外国漁船13隻のうち中国漁船は6隻にだったそうです。
それは増加の一途で、これは韓国の排他的経済水域で違法操業していた中国漁船が、日本に来るようになったことが要因だそうです。
中国漁船によれば「日本の排他的経済水域内には大きな魚がいる」ということと、日本の場合韓国のような(武力を使うなど)激しい取り締まりをしないという理由からのようです。
舐められたものです。
さて、話しはもどりますが、21日に拘束した中国漁船はどうなったかというと・・・
昨日の22日には釈放され帰国したそうです。
2010年に大騒ぎをした今の自民党政権も「日中関係悪化」を理由にあっさり返したのでしょうか?それではやはり、政権が変わってもやることは同じだということでしょう。
| 固定リンク | 0
コメント
こんばんわ。



あの事件は、今でも鮮明に思い出しますね。
本当に、人騒がせな事件でしたね。
投稿: H.K | 2014年2月23日 (日曜日) 21:38
H.Kさんへ
でも、だんだんと薄れていませんか?
投稿: 玉井人ひろた | 2014年2月24日 (月曜日) 18:37
相変わらずの事なかれ主義ですね。
投稿: もうぞう | 2014年2月24日 (月曜日) 19:00
もうぞうさんへ
「特定秘密」でもないのに報道が無いのが不思議ですね
投稿: 玉井人ひろた | 2014年2月24日 (月曜日) 19:23