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2014年3月18日

彼岸の初日です

本日は「彼岸の入り」ですね。春の彼岸は18日に始まり24日までの7日間なのですが、世の中は忙しくなって、甥夫婦は16日の日曜日に墓参にきて、帰り際に我が家に寄っていってくれました。

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今年は彼岸の中日が金曜日なので会社によっては3連休になり、それを利用して行楽に出かける人たちも多いのでしょう。たぶん甥の一家もその口だと思われます。でもちゃんと墓参に来てくれたことがありがたいです。

ちゃんと、フォトのような彼岸花もあげられていました。
わが家は、明日以降に墓参を予定していまして、天気がいいことを祈りたいです。

さて、彼岸は秋にも有りますが(9月20日~26日までの7日間)も有りますが、正確に言うと春と秋では呼び方に違いがあります。

  • 春の彼岸=彼 岸
  • 秋の彼岸=秋の彼岸

この違いは「彼岸」というのは「春の季語」、つまり「彼岸」というのは春を意味しているため、春の彼岸にはわざわざ「春の」という言葉を付ける必要が無い、というより春の言葉を入れるのは間違いになるようです。

そもそも彼岸とは、古くは皇室の行事で「皇霊祭(こうれいさい)」(立春=春季皇霊祭、立秋=秋季皇霊祭)という先祖供養する祭事であったそうです。

それが一般にも広まり昭和22年(1947)まではその日に最も近い「(つちのえ・ぼ)」の日に氏子が神社にお参りをしたそうです。
偶然ですが、今年の本日18日は「戊子(つちのえ ね)」で、戦前なら地域によっては神社へお参りする姿が見られたのかもしれません。

ちなみに「皇霊祭」は、廃止になった昭和23年(現行憲法が施行された年)からは一般では行われなくなりましたが、皇室の行事として継続され、現在も厳かに行われているそうです。

現行法の「国民祝日に関する法律」では彼岸の中日である春分の日と秋分の日は↓のように定義づけられています。

  • 春分の日⇒「自然を讃え、生物を慈しむ日」
  • 秋分の日⇒「先祖を敬い、亡くなった人を忍ぶ日」

これをみると、現行法では「彼岸=秋の彼岸」になっているように見えますが、最初にこの定義を作った方たちはどういう考えからこの定義を作ったのでしょう?

なんだか、本来の意味を知らなかったか無視したように私は感じてしまいます。

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コメント

当地では彼岸にお参りをする習慣はほとんどありません。
ただTVなどの影響か?増えつつあるようですけど。

投稿: もうぞう | 2014年3月19日 19:25

もうぞうさんへ

たしかそちらは浄土真宗が多かったと思いますが、浄土真宗ではお彼岸だからといって特別に墓参りをするとかは行わない宗派です。

その慣習が強いのかもしれません

投稿: 玉井人ひろた | 2014年3月19日 19:42

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