耳障りな・・・‘言い方’
特にコンビニなどの店員が多い気がするんですが、支払いの時に「1000円からお預かりします」という言い方を聞きますよね。
その言い方がどうしても「1000円から何を預かるの?」などと思ったりして、気になってしょうがない言葉となっています。
ネット上でも「間違った言い方です」というのがほとんどなのですが、この言い方を「間違っていない」という意見を見つけました。
>「OOO円からお預かりします」は正しい言い方。
これは、平成元年(1989)に消費税3%が導入され1円単位の数字が必ず付くような価格になってから、客はお釣りが半端にならないように小銭を添えて料金を出す人が急増、それを店員が確認する時の言葉として使い始められた。
例えば、「合計金額432円(400円+消費税8%)の買い物」で、千円札を渡されたケースのときにはいきなりレジを打ち始めずに、店員は次のようなやりとりをすることとなる。
店員・「1000円からのお支払でよろしいですか?」
お客・「待って、あと2円出します」
店員・「それでは、1002円からでよろしいですか?」
お客・「あ!30円が有ったからこれも出します」
店員・「では、1032円からお預かりします。」
客が料金をいくらから支払うのかを確認するのは必要なことだし、そのときの日本語としては「OOO円からお預かりします」は適切である。
なるほど、言われれば、それも一理ある気がしてきます。
でも、こちらが支払った金額を確認するというのが目的でも↓
店員・「1000円お預かりします」
(1000円でのお支払いでよろしいでしょうか?)お客・「待って、あと2円出します」
店員・「では、1000と2円お預かりします」
お客・「あ!30円が有ったからこれも出します」
店員・「それでは、1000と32円お預かりします」
というような、言い方で確認したほうが、聞きやすいし、「から」を付けなくても何の不都合もないと思います。
店員によっては、御釣りがいらないようにちょうどの金額を出しても「000円ちょうどからお預かり致します」とか言う人もいます。
そうなるともう、「どこから預かるの?」と芸人張りの突っ込みを入れたくなります。
この言い方に異議を唱える方は殆どが文法的な誤りを指摘していますが、流通経済の方からも「不適切な言い方」という意見を見つけました。
>「○○円からお預かりいたします」という表現は、文字どおりの意味では「○○円から幾らかを一時的に保管します(受け取り手の所有するところとはなりません)」という意味である。
つまり、「預かる」は集会や行事の会費などを役員が集めお金を受け取る場合に用いられる言い方であって、通常の売買の際には不適切な表現である。本来の売買では「いただきます」、「頂戴します(頂戴いたします)」の言い方になる。
ただ、異なった意味をもつ「お預かりいたします」が、同じような売買の場面でも用いられることから、客商売など丁寧さが重視される場合、
そして釣り銭があるような場合は‘受け取った金銭のすべてを所有するのでない’という意味から、「いただきます」「頂戴します(頂戴いたします)」に替わって「お預かりいたします」が用いられるようになったようだ。
いずれにしても理屈はどうあれ、わたしにはどう考えても「000円から・・・」というのは変な言い方で、耳障りにしか感じられません。
どうしても「から」を付けたいなら「1000円から00円を頂戴いたします」でしょ?
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コメント
○○円からお預かりします。
は、当地ではほぼ聞くことはなくなりました。
はっきりしない、あるいははっきりさせたくないのか?はっきり言えない人が増えているようには思いますね。
投稿: もうぞう | 2014年4月22日 (火曜日) 20:12
もうぞうさんへ
減っているんですか。それはいいですね
こちらは逆に増えている気がします
投稿: 玉井人ひろた | 2014年4月22日 (火曜日) 21:45
確かに、やたら気を遣いすぎてわけがわからん日本語になったりしてるってことTVなんかでもよくありますね。
投稿: 山口ももり | 2014年4月23日 (水曜日) 07:08
山口ももりさんへ
たぶんこの言い方も、慣れてくるのかもしれません
投稿: 玉井人ひろた | 2014年4月23日 (水曜日) 08:44