監督・・・ヘッドコーチ・・・?
サッカーに興味が無い人はどうでもいい話題ですが、今年Jリーグ・ディビジョン1のリーグ戦で、東北唯一のJ1チームであるベガルタ仙台は6試合を終えて1勝もしていません。
このため、今年から新たに就任した「グラハム・アーノルド監督(50)」を成績不振によって解任しました。
後任にはベガルタ仙台の渡辺晋‘ヘッドコーチ’(40)が昇格し監督になることが、発表されています。
グラハム・アーノルド氏はたった6試合の監督で解任となりますが、どんなに勝てなくても1年間は解任されないプロ野球界と違い、プロのサッカー界では日常茶飯事の出来事で珍しくない話では有りますし、当然でしょう。
それはさておき、この報道を外国の人々、特にプロスポーツが盛んなアメリカ人などが聞いたら、そうとう困惑する話題だと思います。
知っている人は多いと思いますが、外国のスポーツチームには日本で言う「監督」というのは存在しておらず、チームの最高指導者は「ヘッドコーチ」という呼称になります。
ですから、野球でも、サッカーに限らず、オリンピック競技などでも、その競技の‘日本の監督‘は英訳する場合は「ヘッドコーチ」と訳されます。
その逆、外国のチームが来日した場合マスメディアはそこのヘッドコーチを「チームのOOO監督」という紹介記事にしますので、日本国内では「ヘッドコーチ=監督」と思っている方も多いはずです。
ところが、日本のプロ野球やプロサッカーのチームには「監督」と「ヘッドコーチ」が別々に存在することが珍しくありません。こうなると複雑なんですが、日本では監督の下部にヘッドコーチが居て、ヘッドコーチは主に監督の作戦の参謀役やチーム運営の相談になる役割となりますので、外国のヘッドコーチとは立場も身分も違います。
スポーツチームを「監督」という言い方をする国が他にないのかと言うと、イギリスが存在します。
イギリスのプロサッカーのイングランドプレミアリーグでは監督のことを「マネージャー」という言い方をしまして、「ヘッドコーチ」と言いかたをしません。
マネージャーも和訳すると「監督」となります。
たぶん、この習慣が日本に伝わり、日本独特の監督という言い方が出来上がったのでしょうね。
ただ、そうなると日本国内の‘マネージャー’の意味づかいがまた違ってしまうわけですが、日本のマネージャーという名称の使われ方は完全に誤用です。
誰がいつどこで、誤って日本に伝えたのでしょうか?罪なことをしたものです。
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