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2014年5月24日 (土曜日)

大飯原発の再稼働の禁止の判決に地元は

福井県の大飯原発の再稼働を阻止する訴訟の判決は全国からの支援者・傍聴希望者200以上集まったなかで発表されました。

その判決内容は、新聞テレビで発表されましたのでお分かりでしょう。

「大飯発電所3・4号機の原子炉を運転してはならない」

 原子炉の事故により、憲法上の権利・人格権が侵される恐れを認める。
福島とテェルノブイリ原発事故の被害を検討した。
原発の「冷やす、閉じ込める」機能は一旦失敗するとわずかな事故でも壊滅的な事故を起こす可能性がある。
 基準地震動700ガルは信頼にあたいする根拠はない。1260ガルを越えればシステムが崩壊することは被告も自認している。過去最大の地震の記録は4022ガルである。
 使用済み燃料プールは脆弱であり、福島事故でも最も危険視され、250kmの避難も検討されていた。
 電気代の問題の当否を判断すること自体、法的に許されない。
豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活している事が国富である。貿易赤字を国富の流出と言うべきではない。

だいたい↑のようなものとなり、原告勝訴という結果となり、全国の同じような訴えを起し活動する団体や、原発の恐怖を感じている人達は歓喜したはずです。

ただ、新聞にはこんな地元の反応記事が載っていました。

大飯原発を抱える地元商店街では商工会の代表の‘判決は驚きで落胆’している談話で、「判決は再稼働禁止だが、それとは別に政府が判断した再稼働計画はこのまま実行されることを期待している」というようなものが掲載されていました。

  • 「原発再稼働後、万が一の事故で放射能により町民の生活や命が危なくなる」
  • 「原発が稼働せず経済破たんきたし町民が路頭に迷い生活や命が危うくなる」

地元に暮らす多くの人々にとっては↑のような究極の選択なんですね。
いったいどうなるのでしょう?

ただ、これだけは知っています。

原発反対や再稼働を反対し活動する団体の方々は、その後の地元町民全員の生活までは見てくれないし、その責任を取るようなことまではしませんし、その必要も問われません。
あくまでも、遠くの火事への抗議活動、沖縄の米軍基地問題と全く同じです。

「ウルトラマンは正義の味方だから、壊した建物やその下敷きになって死んだ人への責任は問われない。」に似たりかな

言っておきますが、私は原発再稼働に賛成しているわけでもなく、廃炉に反対しているわけでもありませんので、あしからず。

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コメント

まだ使えるのに勿体ない。
と言う考え方があります。

万全を期せば、耐用年数中に福島のようになる確率は、ほぼ0です。

もちろん再生可能エネルギーによる発電に切り替えることが出来たらそれが一番ですけど。

投稿: もうぞう | 2014年5月25日 (日曜日) 19:21

もうぞうさんへ

どこまで発電改革が、行われるのか?今一つ不明確ですよね

投稿: 玉井人ひろた | 2014年5月25日 (日曜日) 19:26

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