憲法改正] と [拉致問題・それは別ものでは?
私が購読しているメルマガの一つ「救う会全国協議会ニュース」の5月12日発表の内容を読んで、驚いてしまいました。
内容は「もう我慢できない!今年こそ結果を!国民大集会」で、拉致日が社家族の方々などの講演の内容が記載されていました。
その冒頭、本来は拉致被害者の「有本恵子さん」の父親である有本明弘さん(85)の講演予定だったそうですが、体調不良のため代わって母親である「有本嘉代子さんが行ったものでした。
有本嘉代子さんは大正15年(1926=昭和元年)生まれで今年御年88歳です。
>皆様こんにちは。今日は主人が体調を崩し、私だけきたんですけど、主人と心を同じくしたいと思うことを話させていただきたいと思います。
私は大正生まれですので、子どもの時分は、日本人はこうあるべきだということをきっちりと守ってきました。これはいつも日本人に生まれてよかったなという思いを持って過ごしてきました。
その中で拉致問題が起こりまして、ともかく日本の国は世界中で一つしかない本当に立派な国だと思っています。その国に、なんとか(娘の)恵子たちを返してもらうように運動を続けております。
というお話から始まったのですが、この後に続いた話に驚いたのです。
>主人(明弘さん)が多分今日ここで申し上げることは憲法の話だと思います。
この間から耳にたこができるほど私に言うんですが、憲法を改正してしっかりとものが言える国にならないとこの問題は解決しないと言うんです。
だからそれをするのにはちょっと暇がいるかも分からないけれど、これ(憲法改正)をするのが入口だということをずっと聞かされています。
私もそれを聞くたびに、そうだなという気になりました。
だからこの問題を解決するにはどうしても憲法を改正して、どこの国でもしっかりものが言える国にならないといけないと思っております。
それには必ず皆さんのお力を借りなければいけないんです。
国民投票というのがありますので、これには皆さんに投票していただかなければいけないと思っていますので、この時はどうぞご協力をいただき、憲法改正賛成の方に宜しくお願いいたします。
ありがとうございました。
この講演で有本さんは万雷の拍手を受けたそうですが、・・・
いったい、誰が有本明弘さんに「憲法改正=はっきりとものが言える国になる=拉致問題の解決の手段」と吹き込んだのでしょうか?
自民党議員らがやったことは、だいたい想像がつきますが、「ハッキリ外国に対しものが言える」というのは、その国の外交能力と政治家の決断力によるもので、憲法とはまったく別の話しです。
それを憲法改正と結びつけること、さらに拉致問題解決に結びつけること、それはガムシャラに改憲を狙う政治家が高齢者を狙った姑息で卑劣な手段としか私には見えません。
それに、自民党の「憲法改正案」を見た人は直ぐに判るとおみますが、あれは「改正」ではなく今のを全て解体して新たな憲法を作るもの、つまり「憲法の改新」です。
アメリカは何度か憲法改正を行っていますが、ほんの一部しかありませんことを国民は知っておくことでしょう。
憲法改正の国民投票年齢を18才に引き下げるようですが、教育しやすい年齢層を増やしているようで、昔の自民党政権時代に「原発は安全」を教育したやり方を、こんどは憲法改正に応用しているかのように見えてくるのは私の考え過ぎなのでしょうか?
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コメント
呆れました…(-"-;)マスコミ対策にお友達を使い、世論を操作し、あくまで裏側裏側と工作して自分の思い通りにする(`ヘ´)挙げ句の果てに肉親の思いにつけこんでの憲法改悪ですか!そんな日本に生きていたくないですねぇ(ToT)
投稿: 空 | 2014年5月13日 (火曜日) 00:35
現憲法ではモノがいえないとは、驚きですね。
アメリカの押しつけだったとしても、日本の憲法は世界に誇れるモノだと思っていますけど。
成人年齢の引き下げや集団的自衛権ばかりを何故急ぐ?
議員定数の削減や1票の格差是正が先でしょう。
投稿: もうぞう | 2014年5月13日 (火曜日) 05:29
う・う・・・・ん・・・いろんな裏があるのですねえ。
投稿: 山口ももり | 2014年5月13日 (火曜日) 07:11
空さんへ
議会制民主主義の国家ですから、暴走は無いと思いますが不安です

もうぞうさんへ
「現憲法ではモノがいえない」とは本末転倒、どこでどういう話になっているのでしょうかね

山口ももりさんへ
その裏が、正しいかどうかがよく判らないのも政界です
投稿: 玉井人ひろた | 2014年5月13日 (火曜日) 10:35