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2014年5月 9日

蝶は1頭、馬は1匹・・・?

昨日、ユスラウメの枝でキアゲハ(黄揚羽)を見つけました。まだ羽化してそれほど経っていないのか、カメラを近づけても飛び立とうとはしませんでしたので、撮影は容易でした

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見事なアゲハ特有の紋様です。

古くは平氏の一族がこの蝶を家紋にしていた理由が、なんとなく解るような気がします(源氏の一族でも使用していたところがある)。

成虫になると、見事な美しさですが、幼虫は人参などの野菜の葉を食べる害虫です。

畑で幼虫を見つけたら、即座に駆除です。そんな駆除の手をすり抜けて羽化したのが、この‘1頭’の蝶なのかもしれません。

ん!・・・‘1頭’の蝶・・・?

小学館から出版されている「数え方事典」というのにチョウの数え方は「匹」・「頭」・「羽」となっていて、捕捉が次のように記載されています

  • 蝶の数え方は原則的には「」が用いられる
  • 慣用的には「」を用いる。
  • 雅語的には鳥を数えるときと同じ「」を用いる こともある。

テレビのクイズ番組では「蝶の正しい数え方⇒頭」という答えを出す番組もあったようですが、同じようにカブト虫も数え方に「頭」を使うようなのです。

馬や牛などの大型の動物なら「1頭」と数えますが、昆虫も・・とは思いませんよね。ところがちゃんと使用されているようなのです。

英語では古くから動物を数える際は種類を問わず単位に使われるのは「head」なんだそうです。
この「head」が明治の末期ごろ日本の学者が「頭」に直訳し、蝶も含めたすべての生き物の個体数を数える単位として適用されるようになったらしいのです(諸説あり)。

つまり、馬や牛も「匹」という数え方が日本では元々の言い方で、「頭」と数えるのはかなり後の時代になってからだそうです

ですから、「・・頭」と言う数え方はそれほど古いものじゃなく、あの明治の文豪「夏目漱石」などの小説でも「頭」という数え方は出てこないそうです。

現在では学術的にのみ‘統一数え方’として「ハエ1頭、チョウ1頭、ノミ1頭」といった具合に使用されているようで、蝶もそれです。

では、「頭」の数え方は昔は無かったのかと言うと、そうでもないのです。

現在では「体」・「軀(く)」・「座」の数え方をする仏像ですが、古い数え方には「頭」と書いて「かしら」と読み使用されていたそうですから、なんだか解からなくなってしまいます。

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コメント

普通に何匹で数えますよね。数え方も色々あるのですね。

投稿: 吉田かっちゃん | 2014年5月 9日 17:16

吉田かっちゃんへ

匹で良いと思います

投稿: 玉井人ひろた | 2014年5月 9日 18:31

ひとひらの・・・あげは・・・なあんてね。

投稿: 山口ももり | 2014年5月10日 06:48

山口ももりさんへ

そう言う言い方も風情があります

投稿: 玉井人ひろた | 2014年5月10日 17:21

なんでしょうね。
いかにも私は「学」があるんですよ。
って言わんばかりの数え方としか思えません。
もっとシンプルに、
って思いますけどね。
これじゃ日本文学が衰退する?

投稿: もうぞう | 2014年5月10日 19:17

もうぞうさんへ

もっと自由で、柔軟なほうがいいと思いますよね

投稿: 玉井人ひろた | 2014年5月10日 19:40

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