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2014年6月 9日

‘禁煙’が危険?!

喫煙は‘百害あって一利なし’と言われるほど、その健康への悪影響は誰でも知っているものの一つです。
そしてその主な有害成分ぼよく知られているんじゃないでしょうか

  1. ニコチン   =神経系への毒性が有り殺虫剤などのも使われている
  2. 一酸化炭素 =血液中の赤血球の働きを阻害する
  3. シアン化水素=呼吸組織に悪影響を及ぼす
  4. ポロニウム  =ウランの300倍とも言われる高放射能を持つ物質

上記の内、1番の「ニコチン」は有害さがとても有名です。
ただ、化学者によっては4番の「ポロニウム」の内部被曝の方がタバコの害の中心だという人も存在することも過去の私のブログで記事にしました。

今年の4月10日、お隣の韓国でたばこメーカー(KT&G)と国を相手取って、30人の元喫煙者が「タバコの害で健康を害した」として損害賠償を求めた訴訟に最終判決が下されましたが、それは意外な結末となったのです。

<韓国大法院(日本の最高裁にあたる)の判決内容>

  • 肺がんは喫煙によってのみ引き起こされる疾患ではなく、物理的、化学的、生物学的な因子と生体の内的因子の複合作用によって発病する。
    喫煙のせいで肺がんにかかったという因果関係を立証するに足りる蓋然(がいぜん)性は証明されていない。

つまり、国やメーカーには責任は無く「原告の敗訴」の判決内容が言い渡されました。

この判決を聞いて「韓国らしい。」や「世界の流れに反する判決」と思った人が多いことでしょうが、実は日本国内でも「喫煙と発がんの因果関係」については賛否両論が存在するのです。

日本でも「たばこ=肺がん」というのも定説のようになって禁煙運動の旗印になっていることは誰でも知っています。

現実としても年間8万5000人が肺がんになって、6万人以上が死亡する人の多くが喫煙者であることは事実であり、「たばこを吸えば必ず肺がんになりますよ」と警告され、禁煙に励む人が増えているのが現状はマスコミでも報じられ、誰でも知っている世の中の様子です。

ところが・・・・実際は日本国内でも韓国と同じように、たばこと発がんとの因果関係を示す科学的な実証データは乏しく、政府やマスコミによる報道による先入観に過ぎないと考えている科学者も居るんだそうですみる向きもある。

こんなデータが存在しています。 

  • 日本の喫煙率(成人男性)の推移
    昭和41年(1966)の83.7%がピークで、そこから減少を続け、平成25年(2013)には32.2%とピーク時の半数以下にまで減ている
     
  • 肺がんによる死亡率の推移
    昭和25年(1950)から増え始め、平成7年(1995)ごろにかけてさらに増加し今も癌の死亡率の1位をキープし続けている
     
  • 女性の喫煙率は過去50年間15%前後と増えていないのに対し、女性の肺がんでの死亡率も男性と同じく増加している 

「国立がん研究センターがん対策情報センター」の調査結果 

  • 男性の肺がん死亡率が高い県↓
    鳥取、和歌山、大阪、兵庫などすべて西の地方が上位10に入っている
     
  • 喫煙率の低い上位5県↓
    島根、奈良、福井、京都、鳥取と西日本が上位となっている

中部大学の武田邦彦教授によると「肺がんの死亡率は平成7年(1995)から減っているが、それは喫煙歴とは関係ありません。その証拠に、。また、肺がんにかかる罹患(りかん)率も、喫煙の影響が現れるタイムラグ(20~30年)を考慮しても喫煙者数の減少とは逆に増える傾向にあり、どう考えても説明がつきません」

つまり、同教授の真意は「羽がんの死亡率の原因を喫煙だけに決めつけてしまうことは大きな落とし穴に陥る危険性が有る」という警鐘のようです。

いずれにしても喫煙は良くないことは間違いありませんが、安易に禁煙をしてもかえって危険な場合があるそうです。

喫煙者の中で毎日処方箋を常飲している人は、禁煙したことでその薬の効果が過度になり副作用が出る場合が有るそうで、薬常飲者は医師に相談してから禁煙をすることが推奨されています。

これって、知られていませんよね。

やはり喫煙を始めないことでしょう。

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コメント

大変勉強になりました。

 ご本人、やめたのが60過ぎてからで、自慢にはなりませんが、もしこれを当時見ていたらやめなかったかも知れませんね(笑)。

 医学的知識がなく勘でしかありませんが、いろんな病原への抵抗力が弱まるとか体細胞にいいはずはないという気はします。

投稿: ましま | 2014年6月10日 10:26

半分は納得ですが・・半分は??

自分はモロ喫煙者です(汗、歴44年ぐらいでしょうか。

気分を和らげる為?吸っております、最低限のマナーは守っている積もり。

酒は冠婚葬祭時と他には年に2度ぐらいしか飲みません。

他に楽しみが無いので・・喫煙ぐらいは許して欲しい(希望

それに地元で買っているので地方税にも多少は寄与しているかな??

投稿: JACKS | 2014年6月10日 15:22

ましまさんへ

私は21歳の時に辞めましたので、もっと自慢できません
 
 
JACKSさんへ

タバコと病気の関係はもうとっくに解明されていると思いましたら、まだだったことに驚きましたね

投稿: 玉井人ひろた | 2014年6月10日 17:07

ちょっと意外でしたが、見方を変えればこのような論理も可能ですね。
最近では健康診断の基準がどうとか?言われていますからね。
どっちが正しいか?
難しいところではあります。

投稿: もうぞう | 2014年6月10日 19:14

もうぞうさんへ

健康の基準て、突然変わったりしますよね。
ただ、それは国内だけのことでWHO基準ではもっと以前から変わっていたりすることが有るのも事実です

投稿: 玉井人ひろた | 2014年6月10日 19:35

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