「成長ホルモン分泌不全性低身長症」とメッシ選手
「成長ホルモン分泌不全性低身長症」というその発症の根本的原因がいまだに解明されない病気が有ります。
その症状は↓
本来は脳下垂体(のうかすいたい)から分泌(ぶんぴつ)される成長ホルモンが、骨に作用して骨を成長させるが、この成長ホルモンが何らかの原因で不足すると、成長が障害されて身長が伸びなくなる病気で「下垂体性小人症」などとも言われることがある。
原因が解明されていないため根本的療法は無く、成長ホルモンを投与する対処治療しか見つかっていない。
この病にによって人生が変った人物がいます。
その人物は南米のアルゼンチン出身で名は「リオネル・アンドレス・メッシ(Lionel Andrés Messi)」と言います。
サッカーがあまり詳しくない人でも知っていることでしょう。
今行われているワールドカップブラジル大会のアルゼンチン代表というより、スペインの名門クラブバルセロナのエースであり、4年連続でIFAバロンドール 世界最優秀選手を獲得した、名実ともに現在世界最高のサッカープレイヤーである「メッシ選手」です。
メッシ選手に詳しい人なら、知っていて当然のことですが、実は同選手はこの病気にかかっていたのです。
メッシ選手は10代過ぎまでの身長が120センチくらいしかなかったそうで、両親は13歳である2000年に親戚からのカンパなどを集めスペインのバルセロナにある「サン・パウ病院」で治療を受けさせたのでした。
ところが、毎月莫大な治療費(毎月約900ドル)を払うこととなり低賃金で働く父親の給料では支払えない状況になります。
そこで、メッシ一家少し高い給料がもらえる病院のあるスペインのバルセロナに移住します。
メッシ選手はその小さな体でサッカーをやっていて、移住をきっかけにバルセロナの入団試験を受け技術点は満点だったのですが、140センチと言う小さな体だったそうです。
バルセロナはその技術に驚き、治療費を全額出すこという破格条件で入団に合格を出しました。それほど、メッシ選手は天才だったのだと思います。
ホルモン剤治療でやっと今の身長「169センチ」になったそうですが、それでも世界では小さいし、日本国内でも小さな選手であることは間違いありません。
(※、日本の長友選手は170センチである。ただ実際は168センチらしい)
その身長の無い選手でも世界一になれる。日本サッカー界、いやアジアサッカー界はレベルを上げないと世界から取り残されそうです。
それはともかく、このメッシ選手が患った、「成長ホルモン分泌不全性低身長症」は同選手のおかげで知名度が上がって、日本ではその医療に補助制度までできました。
一人の患者と、その病気に負けないサッカーへの情熱が世界を動かしたことになります。
たかがサッカーと言えますか?
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コメント
こんばんわ。
まさか、あの「メッシ選手」が、こんな病を持っているなんて、知りませんでしたね。
投稿: H.K | 2014年6月29日 20:56
H.Kさんへ
案外知られていないようですね
投稿: 玉井人ひろた | 2014年6月30日 08:39